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「WFPチャリティー エッセイコンテスト2024」表彰式開催 ~22,674通から最優秀賞が決定~

広瀬アリスさん「当たり前という幸せに気づいていけば、人生も豊かになっていくのだと思う。」特別審査員 広瀬アリスさん、ふなっしーさん、審査委員長 湯川れい子さんより表彰
, 国連WFP協会

認定NPO法人国際連合世界食糧計画WFP協会(以下、国連WFP協会、神奈川県横浜市:安藤宏基会長)は、10月15日(火)に「WFPチャリティー エッセイコンテスト2024」の表彰式を開催しました。応募総数22,674作品の中から選ばれた最優秀賞と各賞の受賞者が、エッセイを審査した広瀬アリスさん、ふなっしーさん、湯川れい子さんらから表彰されました。今年は「大切さを考えよう 私たちのごはん」をテーマに、7月1日~9月4日の間、小学4年生から大人まで幅広い世代を対象に作品を募集しました。応募1作品につき途上国の給食2人分にあたる60円が寄付協力企業(※)より国連WFP協会に寄付され、寄付総額は1,360,440円で45,348人の子どもたちへの学校給食支援につながりました。翌日10月16日の世界の食料問題を考える「世界食料デー」を前に、食料の大切さや途上国の飢餓を考えたエッセイが表彰され、世界食料デー前日にふさわしい式になりました。
※日清食品ホールディングス株式会社、三菱商事株式会社

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表彰式冒頭、支援を行うWFP国連世界食糧計画日本事務所の津村康博代表が挨拶をしました。昨今のレバノン、ガザでの紛争、スーダンの飢きんなど世界情勢に触れ、「明日(10月16日)の世界食料デーを前に、このイベントをきっかけに、世界の飢餓問題や食の大切さを皆さんに考えてほしい。」と呼びかけました。

審査委員長を務める音楽評論家の湯川れい子さんは今回、日本国内の気候・貧困問題に触れた作品が多かったことに触れ、「私たちの身近なところで、ごはんは大切だと真剣に考えていかなければいけない時代に入ってきていると感じる。」と語りました。
特別審査員を務める広瀬アリスさんは、「食べることって、一番不幸から遠い時間だと思う。当たり前という幸せ、日常の小さな幸せに気づいていけば、どんどん人生も豊かになっていくのだと思う。(このエッセイは)前向きに感謝の気持ちを改めて思い出させてくれて、素敵だと感じた。」と語りました。各賞の受賞者には、湯川さんはじめ、特別審査員を務めたふなっしーさん、三國清三さん、本田亮、三浦豪太さんが賞状と賞品を手渡しました。
最優秀賞を受賞したのは、東京都在住の川本知武さんの「ミャンマーの子供たちに食事とアウンを」。昨今の世界情勢に触れ、ミャンマーの料理人との交流を通して、食と平和についてつづりました。(別紙に全文掲載)
川本さんは「多くの場所で(紛争などの)いろいろなことが起きたり、子どもたちが食べられなかったりしている。大人たちは、子どもたちがごはんを食べられるようにしてほしい。」とコメントを寄せました。当日は、竹下景子さんによる最優秀賞受賞作品の朗読がVTRで行われました。
また応募数が最も多い学校・団体に贈られる「WFP学校給食賞」には、応募数が1,500通を超えた学校法人四天王寺学園 四天王寺高等学校中学校が2年連続の受賞となりました。

<開催概要>
【テーマ】 「大切さを考えよう 私たちのごはん」【題名】 自由
【部門】 ①小学生部門(4・5・6年生) ②中学生・高校生部門 ③18歳以上部門
【募集期間】 2024年7月1日(月)~9月4日(水)
【各賞(予定)】
①    最優秀賞 1名、②小学生部門賞 1名、③中学生・高校生部門賞 1名、④18歳以上部門賞 1名、
⑤審査員特別賞 各部門 1名、⑥佳作 各部門 5名、⑦WFP賞 1名、⑧WFP学校給食賞(応募数上位の学校・団体)
【発表】 2024年10月15日(火)
【賞品】 最優秀賞・部門賞・審査員特別賞・WFP 賞の受賞者・WFP学校給食賞受賞校・団体には表彰式にて、賞状と賞品を進呈。佳作受賞者には郵送。
【応募総数】22,674通
【寄付総額】1,360,440円
【学校給食数】45,348人分
 

essay2024

 

◎入賞作品および審査員の各コメントは、専用ウェブサイトに掲載しています。https://www.wfpessay.jp/2024/result.html
◎表彰式のアーカイブ配信中です。 https://www.youtube.com/watch?v=axE-Bfux6NY
◎オフィシャル写真・ムービーはこちらです。
https://kyodo-pr.box.com/v/wfp-essay2024

 

最優秀賞
東京都 (渋谷区立神宮前小学校 6年)
川本 知武 (かわもと ともたけ)さん

ミャンマーの子供たちに食事とアウンを
 僕はミャンマーの人の作ったご飯を食べたことがあります。その人はヨーシュさんといって、日本のレストランで働いています。そのレストランがミャンマーにお店を作るので、ヨーシュさんはミャンマーのお店で働けるように一生懸命がんばっていました。僕と母がお店に行くと、ミャンマーの家族は日本に来られないし、知っている人が来てくれたのは初めてでうれしいと、美味しい料理をたくさん出してくれました。ヨーシュさんは本当に喜んでくれました。
ヨーシュさんのお店に行ってから6年がたちました。まだヨーシュさんは日本にいます。母が言うには、アウンサンスーチーさんが捕まり、戦争が激しくなって、お店が出せないそうです。ヨーシュさんが日本で一生懸命覚えた美味しい料理は、まだミャンマーの人々に届けることができません。「アウン」という名前はミャンマー人に多いそうで、ミャンマー語で「勝利」だそうです。僕にとってこの戦争が勝利に終わるのは、ヨーシュさんがミャンマーに帰って、ヨーシュさんの美味しい料理をたくさんの子供たちが食べることです。それがミャンマーの子供たちのアウンだと思います。
ウクライナやガザなど世界中で戦争が起きています。戦争を起こした大人たちは子供から食事を取り上げました。食事はただ体に必要なだけでなく、作った人の愛があります。子供たちは食事を取り上げられ、愛がなくなっています。子供にとって戦争の勝利とは、愛情のある料理を毎日食べられるようになることだと思います。大人はもっと戦争が終わるように努力すべきです。ミャンマーの子供たちに食事とアウンを。そして1日も早くヨーシュさんがミャンマーに帰って、子どもたちにヨーシュさんの愛のある料理を食べさせてほしいです。
 

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