Skip to main content

Counting the Beans: ”一皿のスープ”の本当の値段

国連WFPが発表したレポート「Counting the Beans 」は、紛争や政情不安を抱える国々では、食料にかかる費用がとても高いことを明らかにしています。
, WFP日本_レポート

あなたは毎日の食卓にいくら払えますか?自宅で簡単に作れる食事を思い浮かべてください。ほどよくお腹を満たし、一日に必要なカロリーの約3分の1を補えるもの。例えば、一皿のスープ。豆や、一握りのお米、またはパンやコーン、トマトのスープなど…

1*2-uilCorOKuFLhKemWvKqQ.png
豆のスープ一皿に$348(約3万8000円)を支払わなければならない場所はどこでしょうか?ロンドン?パリ?東京?またはジュバ?Find out here

例えば、アメリカのニューヨーク州では、このような食事を作るためにほとんど費用がかかりません。平均的な一日の所得の0.6%にあたる、1.2米ドル(約130円)で作ることができます。しかし、同じ食事が、貧しい国々ではとても手の出ないものとなります。

紛争下にある南スーダンでは、収入における食費の割合が先進国の300倍も高くなります。言い換えれば、ニューヨークに住む人が先に述べたような、シンプルな一皿のスープに約350米ドル(3万8,500円) も払わなければならないということです。

下のグラフは、世界52ヵ国の貧しい国々で、シンプルな一皿のスープ(約600kcal)を作るためにかかる費用を表したグラフです。各国における平均収入の中で食費の占める割合を算出しています。

1*65sJGIFHTHrPz638AXLT2g.png

この現実のために、国連WFPが人道支援パートナーと共に現場で活動を続けています。毎日、南スーダンや世界の多くの国々で、人々を救うための食料支援を行っています。

世界では未だ8億2100万人に上る人々が飢えに苦しんでいます。

気候変動、自然災害、弱い市場や悪政が原因となって、食料へのアクセスが妨げられます。しかし、顕著な要因といえるのが、「紛争」です。飢餓と紛争は悲劇にも対になっています。終わりのなき紛争が、飢餓の撲滅をより難しいものにしています。

1*s0UPXWb9xqJeCkk5revlzA.jpeg
南スーダンでは、国連WFPは毎月480万人に対して食料と栄養支援を行っています WFP/Gabriela Vivacqua

より詳しくはこちらから:Counting the Beans