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「学校給食は成功のカギ」--世界で一番速いマラソン選手、公共広告のCMの中で述べる 

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東京発 ―― ケニア出身で世界記録保持者のマラソンランナーのポール・テルガト氏が来月から全国で展開される今年度の公共広告機構(AC)によるキャンペーンを飾る。

テルガト氏はこれらテレビやラジオなどで流される広告のなかで、彼の成功は彼が子どもの時に学校で配られていたWFP国連世界食糧計画の給食によるものだ、と云う。

「あの時の食事がなければ、今のような成就者にはなれなかったかもしれない」とも言い切る。テルガト氏はWFPの飢餓撲滅大使でもあり、世界中で繰り広げられている飢餓との闘いの活発な主唱者。

「ポール・テルガトは、よい教育と栄養を受けることが、個々の才能を伸ばすことにつながるのだということを示す素晴らしい例です。」WFPのジェームス・モリス事務局長はさらに続ける。「我々の活動目的を、日本の皆様に広く伝える手助けをしてくれるACに非常に感謝しています」と。

ACが世界最大の人道支援機関であるWFPの活動を支援するのは今年で3年目になる。昨年、WFPは世界74カ国で2千2百万人の子ども達に対して学校給食を供給し、今後は受益者数を大きく拡大する予定だ。

今回のWFPの新しいAC公共広告の企画・制作を担当したJR西日本コミュニケーションズの永田豊氏は制作に関する意気込みを次のように述べる。「今回の撮影を通して、私は、この広いアフリカの過酷な環境に身を置く小さな子どもたちにとって、学校給食が与える、小さいけれども確かな希望を捉えられるよう心掛けました。」

テルガト氏は当時を振り返る。「(ケニアの)バリンゴ地区にいる殆どの子ども達にとって、教育というものは夢のような話でした。運良く学校に通うことができても、毎朝空腹状態で5キロの道のりを登校すると、子どもたちは授業に集中することができなくなります。」

「私が7歳の時、それが変わりました。国連が学校で食糧の配布を始めるようになり、授業に集中できるようになりました。挫折していた子どもたちは、学校に戻ってきました。これまで決して学校に来なかった子どもたちを、両親が学校に通わせるようになりました。」

これを受け、ACの草川衛専務理事はこう語る。「今年のWFPの公共広告は、実話を基にしているわけですから、とても説得力があります。事実が、見る人の心に特別な感情を呼び起こすことでしょう。」

ACの好意により、このキャンペーンは一年間テレビとラジオで放送される。雑誌や全国の地下鉄の広告板にも掲載される予定。日本で著名な俳優、内藤剛志さんが日本語の音声の担当をしてくれた。

「ACとその会員・協賛企業は、子どもの飢餓という日常の日本とはかけ離れた問題を日本のお茶の間に近づけてくれました。我々はこのご協力に非常に感謝をしています。」とWFP日本事務所代表の玉村美保子はお礼を述べる。

社団法人 公共広告機構(AC)は1300以上の日本企業を会員とする機構。毎年、がん早期発見、臓器移植、親子間のコミュニケーションの改善などといった問題を取り上げ、全国・地域の広告キャンペーンを行う。


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WFPは世界最大の人道援助機関です。
WFPは毎年6,100万人の子どもを含むおよそ9,000万の人々に食糧を支援しています。
WFPは国連唯一の食糧援助機関です。

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本件記事についての問い合わせ先:
WFP 国連世界食糧計画日本事務所 広報担当 曾根榮一