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WFP事務局長、平和構築と人間の安全保障における日本の主導的役割を称賛

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横浜発 – WFP 国連世界食糧計画のジェームズ・モリス事務局長は、三日間の訪日を終え、世界の飢えに苦しむ貧しい人々に対する日本からの手厚い資金協力と人的支援に対し、WFPの感謝の念を伝えた。

「特にインド洋津波やパキスタン地震のような重大な危機の際に、日本がWFPにしてくれた手厚い支援に心から感謝しています」とモリス氏は語った。

「同時に、10人中9人の餓死者はテレビに取り上げられることもないのが事実。世の中の人はこうした餓死者の苦境を聞くことも見ることもありません。日本のWFPに対する持続的な支援を必要としている人々とはそのような人々なのです」

10月3日〜6日までの訪日中に、モリス事務局長は、塩崎恭久官房長官、麻生太郎外務大臣、緒方貞子JICA国際協力機構理事長、WFP国会議員連盟を含む政府高官および国会議員と会見した。

会見の際モリス事務局長は、アンゴラ、リベリア、スーダン南部などの紛争から脱しつつある地域での平和構築を通じ、WFPが人間の安全保障を強化する上で果たしている重要な役割を強調した。

さらに、人道・開発支援の分野で日本の若者のもつ多大な能力を育成する必要性について、日本政府と合意した。

WFPの専門スタッフの20人に1人は日本人で、現在11人の日本人が下級専門職員(JPO)として従事し、WFPで自らの専門知識を活かしながら人道援助分野での実務経験を得ている。

「WFPのインターンシップ・プログラムを通じて、これからも才能ある日本人の若者を雇用していく方針です」とモリス事務局長は言い添えた。.

10月4日にWFPが「アフリカの明日をつくる、WFPのごはん」というパネル展の開会式を行なった際には、元日本人インターンの1人、新床健太氏も参加し、モリス氏と会った。WFPの元インターンで現在は川崎市立川中島小学校の教師をしている新床氏は、生徒たち80人を連れてきて、他人を助けることの大切さについてのモリス事務局長のスピーチを聞かせた。

モリス氏は、国連WFP協会(JAWFP)会長であり伊藤忠商事株式会社取締役会長をつとめる丹羽宇一郎氏と会談した。さらに国連WFP協会の評議員たちとも会った。モリス氏は丹羽氏のリーダーシップの下で国連WFP協会が行なってきた素晴らしい活動に謝意を表した。.

「誰かを助けるために、自分の持っているものを少し差し出す−そうすれば世界は大きく変わるのです。それに、人を助けることで、自分も喜びを得られます。」とモリス氏は語った。

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WFPは世界最大の人道援助機関です。
WFPは毎年6,100万人の子どもを含むおよそ9,000万の人々に食糧を支援しています。
WFPは国連唯一の食糧援助機関です。

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本件記事についての問い合わせ先:
WFP 国連世界食糧計画日本事務所 広報担当 保田由布子(ヤスダユウコ)