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WFP、シリアに逃れたレバノン市民に食糧配給開始

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ダマスカス発−WFP国連世界食糧計画は昨日、この2週間の間でシリアの首都ダマスカスに逃れてきた7,000人のレバノン市民に食糧の配給を開始した。

WFPは、現在学校や廃墟となった公共施設などで生活をしている人々に、一日3トンのパンを支給する。現段階では、ダマスカスで食糧支援を必要とする難民は、2万人に膨れ上がる可能性があると予見されている。これをうけ、WFPは代替防災計画を進めていて、一日あたり最高11メトリックトンの食糧配給に対応できるように調整している。水曜日には、WFPは中部・北部シリアでの食糧の支給も始める。

「レバノンを逃れたこれらの人々は、悲惨な経験をしてきた。中には着用している衣類以外には何も持っていない人もおり、多大なる支援を必要としている」と、WFPシリア代表のピパ・ブラッドフォードは語る。「今後食糧の援助を必要とする人々が、パンを含む基本的な配給物を受けられるよう、WFPは努力する」と。

国連は、レバノンの紛争の被害者45万人に人道支援を実施するために、1億4900万ドルを要請する国連アピールを最近発表した。このアピールは、食糧、医療、物流管理、水、衛生管理、市民の安全確保、公共サービスを含む緊急なニーズに対する初期段階の三ヶ月間の対応を網羅する。

国連アピールとは別に、WFPは最も支援が必要なベイルートの学校や公共施設に避難している95,000人、紛争の影響を最も受けた南部レバノンの165,000人、そして紛争から逃れるためにシリアに避難した約140,000人中の50,000人に対し優先的に支援を行う。

レバノンとシリアの国境線沿いのシリア側に位置するアリダの町には、二国間をつなぐ残り少ない安全な横断通路がある。ここ数日の間、何万人もの難民がこの通路を利用し、紛争から逃れてきた。土曜日には、イスラエルとヒズボラの間で勃発した紛争で爆撃が続き、5人に1人が避難民となったレバノンへ届ける人道物資輸送陸路として、WFPはこの横断通路を開通した。

WFPは、シリア国内に逃れた多くのレバノン市民と、今後首都に避難してくることが予想されている人々に食糧支援を届けるために、890万ドルと必要としている。現段階において、WFPはサウジ・アラビア(200万ドル)とルクセンブルグ(31万4000ドル)から寄付を受けている。