WFP、リビアから避難の外国人労働者に食糧支援開始
{SUMMARY TODO}
ローマ発
リビアの情勢が不安定となる中、WFPがチャーターした飛行機が28日、イタリアにある人道支援物資備蓄庫から80トンの高カロリービスケットを積み、チュニジアに向け出発した。高カロリービスケットを積んだ飛行機は、28日夜にチュニジアに到着する予定。
リビアには150万人のエジプト人を含め多くの外国人労働者がおり、騒乱を受け、続々とチュニジアやエジプトの国境に避難してきている。チュニジアとの国境には、先週だけでも4万人以上がリビアから避難してきたとされる。
WFPはリビアから避難してきた人々への緊急食糧支援計画を策定し、資金調達に動いている。リビア国内でも、支援の必要性があり、また安全に支援物資を輸送できる状況であれば、支援活動を行うことが予期される。
ジョセット・シーランWFP事務局長は、現地の状況を把握し政府高官らと対応を協議するため、すでにチュニジア入りしており、1日にもリビアとチュニジアの国境付近へ赴く予定。
リビアとチュニジアの国境付近に入ったWFP広報官のアビール・エテファは、「多くの人々が3、4日歩き続けて避難してきています。48時間何も食べていない人も多くいます。国境付近に住むチュニジア人たちは、食糧や物資を提供するなどして避難民を受け入れ、結束して支援しています」と話している。