WFP、日本で被災地への物資輸送支援
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ローマ発
WFPは、東日本大震災や津波、原発事故への対応として日本政府が行う救援物資輸送の支援活動を開始しました。
ジョセット・シーランWFP事務局長は、「今日、WFPは日本とともにあります。日本はこれまで、世界各地で惨事が起き支援が必要となった時、分かち合いの人道的精神を持って、いつも手を差し伸べてくれました。今回、懸命な救援活動が続く中、WFPは日本の支援要請を受け、未曾有の困難に直面する物資輸送を支援することになりました。」と語りました。
2,100カ所の避難所ではおよそ35万人が避難生活を送っています。WFPの物資輸送専門家は、避難生活を送る人たちに迅速に救援物資を届けられるよう、物資輸送支援を行います。WFPは物資輸送専門家の日本への派遣に加え、被災者へ届ける救援物資を保管するための可動式倉庫も準備中です。
WFPが日本で行う支援活動のための義援金を募ったところ、義援金受付開始から36時間以内で、企業やその従業員、個人等から、活動に必要な費用117万ドルを超える額が集まりました。このうち半分はアメリカ赤十字社から寄せられました。支援活動に必要な費用がすべて民間部門からの募金で賄われるのはWFP初の出来事です。
日本支援のための義援金を寄せてくれたのは、多くの個人に加え、韓国でWFP飢餓撲滅大使を務めるチャン・ドンゴンさん、マース ジャパン リミテッド、ペプシコ財団、ロイヤルカナンジャポン、タイチャンネル3、ユニリーバ、ボーダフォン財団、ウィリアム・リグレー・ジュニア・カンパニー財団、ヤムブランズ財団などです。
カナダ、タイ、インドからの救援物資として成田空港に到着した毛布5万9千枚を被災地へと届けるべく、WFPは、ティエヌティエクスプレス株式会社(TNTジャパン)と連携し、被災地への輸送を調整しました。TNTはメールおよびエクスプレスの輸送サービスを提供する国際的な企業であり、WFPのグローバルパートナーでもあります。
WFPは国連随一の輸送集団であり、困難を極める状況下で食糧やその他の救援物資を輸送するノウハウの蓄積があります。WFPは毎日、飛行機60機、船40隻、トラック5000台を世界中で稼働させ、物資を届けています。長年の物資輸送支援の経験を買われ、緊急支援を必要とするような事態が発生した時には、WFPは国連全体の支援物資輸送のリーダーとして、国連諸機関やNGOを束ね、調整を行い、緊急支援物資輸送の全体指揮を執る役割を担っています。