Skip to main content

WFP、ハイチでのべ20万人に食糧を配布

WFP、ハイチでのべ20万人に食糧を配布
{SUMMARY TODO}

<食糧支援活動を強化>
ハイチの大地震を受け、WFPは地震発生の翌日にはおよそ3千人を対象に食糧の配布を開始。最終的には200万人を対象に、6ヶ月食糧を届けることを目指し、緊急食糧支援活動を拡大させている。

16日(土)には、首都ポルトープランスやその周辺の地域で、20トンの食糧を3万9千人へ配布した。建物の約9割が倒壊したとされる震源地近郊の街レオガンでもこの日、初めての食糧配給が行われた。17日(日)にはさらに20トンの食糧を6万7千人へ食糧を配布した。さらにWFPは、学校や病院などで炊き出しも開始している。食糧配給所でも調理場を設置し、炊き出しを行う予定。

18日(月)には200トンの食糧を9万5千人に配布する計画。これで、WFPはのべ20万人に食糧を配布したことになる。

<国際社会へ支援を要請>
15日、国連諸機関やNGOなどの支援組織は、ハイチ支援のため、国際社会に向け合同で緊急支援要請を発出した。WFPは今後6ヶ月の緊急食糧支援と物資輸送活動のため、2億7,900万ドルを必要としている。緊急支援要請についてくわしくはこちら (英語のみ)。

<困難極める食糧の輸送>
道路が寸断され、空港が混雑するなか、食糧支援物資の輸送は困難を極めている。ハイチの空港は非常に混雑しているため、飛行機が着陸するのに上空で2時間待機することもある。隣国のドミニカ共和国の空港も同様に混雑しているため、WFPは陸路や海路による輸送方法を模索している。WFPはドミニカ共和国に物流拠点を設置し、道路の寸断の影響をなるべく受けずに支援物資を運べる体制を整えているが、ハイチまでの輸送時間は20から70時間という報告もある。1月18日の時点でのWFPの支援物資輸送活動の概要は以下のとおり。

●16日、2万5千人分の食糧を載せたトラック2台がハイチの国境へ到着。17日朝にポルトープランスへ到着する予定。

●18日、43トンの高カロリービスケットが新たにエルサルバドルからポルトープランスへ飛行機で到着予定。

●ポルトープランスでは燃料が枯渇しているため、WFPは支援物資輸送のため、隣国ドミニカ共和国より今後毎日、3万8千リットルのディーゼル油を輸送予定。

●現地では電話などの通信網が寸断され、通信が非常に困難。WFPの通信技術者が被災地に入り、国連機関やNGO などさまざまな人道支援機関が緊急支援活動を行えるよう通信網の整備活動を開始している。

WFP物流輸送チームのホームページより最新情報をご覧いただけます。