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WFP、ハイチの社会保障と安定化を目指して新たな戦略を導入

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ポルトープランス発


WFPは、ハイチの復興に向け、社会的弱者のセーフティーネットの整備、農作物の増産、地元市場の活性化においてハイチの人的資本が重要な役割を果たすと強調した。

WFPはハイチ政府や国際社会との連携のもと、ハイチにおける農業復興を図るため、キャッシュ&フード・フォー・ワークプロジェクトを開始する。WFPは、食糧を現地調達することで、地域経済の発展を促すことを目指す。さらに、ハリケーンの季節に備えるため、食糧、トラック、支援物資の配置も進める。

ハイチ政府のミシェル・シャンスィ氏は、「ハイチ政府はこうした支援事業を支持しており、ハイチ政府諸機関が協力し、実施されます。このような支援事業は、ハイチ政府が優先事項としている農業への支援や食糧の安全保障を進め、もっとも立場の弱い人々が食糧を確保することができることを促すものです」と話している。

WFPはハイチにおける初期段階の緊急支援がある程度行き渡ったことを受け、今後、ハイチ政府や国際機関との連携のもと、学校給食の配給、妊婦や授乳中の母親、5才未満の栄養不足の子どもへの栄養強化、孤児や入院患者を対象とした食糧支援などを実施して行く。

WFPは、地震発生からこれまでに350万人を対象に米、小麦粉、豆、食用油、塩を配給。国際社会より寄せられた約2億6千万ドルにおよぶ拠出がこうした支援に活用された。

WFPハイチ代表のミルタ・カウラードは、「国際社会はWFPへ対し、大変寛大な拠出金を供与しました。しかし、今後キャッシュ&フード・フォー・ワークプロジェクトを展開してゆくには、さらに1億ドルが必要です。これに加え、WFP の重要な役割である他の人道支援機関への輸送活動のサポートに5,500万ドルが必要なのです。これは、これからの雨季とハリケーンの季節に備え、シェルターやその他の支援物資を配置していく上で非常に重要です」と話している。