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WFP事務局長、ノーベル賞受賞スピーチで飢饉を防ぐために世界の富を活用するよう世界にアピール

Mr. David Beasley, Executive Director of the United Nations World Food Programme received the Nobel Peace Prize awarded to WFP in 2020. Ms. Lisa Pelletti Clark Co-President, International Peace Bureau Nobel Peace Laureate 1910 delivered the prize on behalf of the Nobel Peace Prize Committee.  Photo: WFP/Rein Skullerud
Mr. David Beasley, Executive Director of the United Nations World Food Programme received the Nobel Peace Prize awarded to WFP in 2020. Ms. Lisa Pelletti Clark Co-President, International Peace Bureau Nobel Peace Laureate 1910 delivered the prize on behalf of the Nobel Peace Prize Committee. Photo: WFP/Rein Skullerud
ノーベル平和賞授賞式での国連世界食糧計画事務局長デビッド・ビーズリー氏のスピーチです。

ローマ ― 今朝、この美しい街ローマで目を覚ますと、紀元後400年頃、この街が大規模な飢饉に見舞われ、人口の約90%が死亡したことを想像するのは難しいでしょう。 今、歴史を専攻する学生は、その古代の日付で何か他のものを連想します。ローマ帝国の崩壊の始まりです。 さて、飢饉が崩壊を引き起こしたのでしょうか。 または崩壊が飢饉を引き起こしたのでしょうか。 私は答えは両方ともイエスだと思います。

 

この豊かな現代の技術的に進んだ世界では、このような飢饉を経験することは想像に難しいです。 しかし、今日の私の悲劇的な義務は、皆さんにお伝えすることです。飢饉は人類の目の前にあります。 地球上の何百万人、何千万人もの人々の目の前に。

 

今日の飢饉を防ぐことができなければ、多くの命が失われ、私たちが大切にしている多くのものが失われてしまいます。

 

アントニオ・グテーレス国連事務総長、理事会、姉妹機関、素晴らしいパートナー、ドナーを代表して。そして、国連世界食糧計画(WFP)の19,000人の平和構築者を代表して。私たちの前に働いていた方々たち、特に職務中に亡くなった方々と、それを受け継ぐその家族を含めた方々を代表して。そして、私たちが奉仕している1億人の人々を代表して、ノルウェーのノーベル委員会に、このような栄誉に感謝します。

 

また、食料を利用して飢餓と戦い、国家の不安定化を緩和し、大量移住を防ぎ、紛争を終結させ、安定と平和を築くための私たちの活動を評価していただき感謝します。

 

私たちは、食料が平和へと続く道だと信じています。

 

今日、私は毎晩空腹のまま眠りについている6億9000万人の人々のために、どのように協力して世界の飢餓を終わらせることができるのかをお話しできればと思います。しかし、危機は迫っています。

 

今回のノーベル平和賞は感謝以上のものです。行動を呼びかけるものです。多くの戦争、気候変動、政治的・軍事的武器としての 飢餓の蔓延、そして世界的なパンデミックの蔓延により、 2億7千万人が餓死に向かっています。彼らのニーズに対応できなければ、新型コロナウィルスの影響をはるかに上回る飢餓パンデミックを引き起こすことになります。

 

そして、2億7千万人のうち、3千万人は100%私たちに頼って生きています。

 

人類はどのように対応するのでしょうか。

 

私たち国連WFPが行っていることがなぜ機能しているのか、その理由をお話しましょう。

 

まず、食べ物は神聖なものです。 感謝祭などの食事の席に座ったことがある人、聖餐式をしたことがある人、セーデル(ユダヤ教の聖餐式)に出席したことがある人、ラマダンの断食をしたことがある人、仏教寺院でお供え物をしたことがある人なら誰でも知っていることです。

 

そして、信仰を持つかどうかにかかわらず、すべての人間は、食べ物の力が私たちを支えるだけでなく、私たちを共通の人間性の中で結びつけることを知っています。

 

世界食糧計画が機能する第二の理由がここにあります。それは、19,000人の私たちが行っていることが愛の行為だからです。 1964年にノーベル賞を受賞したキング博士は、「愛は世界で最も耐久性のある力である」と言いました。

 

キング牧師のように、私も幼い頃からナザレのイエスからこの教えを学びました。ナザレのイエスがモーセ五書から教えたように、「隣人を自分のように愛せよ」です。 イエスが実際に言われたことをより良く訳すと「あなたの隣人をあなたと同じように愛しなさい」ということだと理解するようになりました。この意味を少し考えてみてください。

 

この地球を共有しているすべての女性、男性、女の子、男の子が対等な存在であり、私たちがそのように彼らを愛するならばと想像してみてください。それが戦争、紛争、人種差別、分裂、差別にどう影響するか想像してみてください。

 

私の心を温めてくれるのは、私の隣人である1億人の人々が昨年、国連WFPから食料を受け取り、飢饉を回避したことです。

 

しかし、私の心を引き裂くのは、今年、何百万人もの私とイコールの人々 ー 私の隣人やあなたの隣人ー が、飢餓の瀬戸際まで行進していることです。

 

私たちは、現代史の中で最も皮肉な瞬間に立っているのかもしれません。一方では、極度の貧困の削減に向けた一世紀の大躍進の後、今日なお2億7千万人の隣人が餓死寸前の状態にあります。 この数は西ヨーロッパの全人口よりも多いです。

 

一方、現在の世界には400兆ドルの富があります。 新型コロナウィルスのパンデミックの絶頂期にあっても、わずか90日で、さらに2.7兆ドルの富が生み出されました。そして、飢饉から3000万人の命を救うために必要なのはたった50億ドルです。

 

私はここで何を見落としているのでしょうか。

 

私の多くの友人たち、そして世界中のリーダーたちが私に言いました。「あなたは何百万人もの人々の命を救う、世界で最も偉大な仕事をしている」と。

 

私はこう言っています 。「私は、夜私たちが救った子供たちのことを考えて寝るのではなく、救えなかった子供たちのことを思い泣きながら寝るのです。そして、十分なお金も、必要なアクセスもない時に、どの子が食べて、どの子が食べないか、どの子が生きて、どの子が死ぬかを決めなければなりません。 その仕事をどう思いますか?」

 

私たちに誰が生きて誰が死ぬかを決めさせないでください。

 

このメダルに刻まれている「平和と兄弟愛」というアルフレッド・ノーベルの精神にのっとって、彼ら全員を食べさせてあげましょう。

 

食は平和へと続く道です。

 

国連世界食糧計画(WFP)

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国連WFPについて

 

国連WFPは世界最大の人道支援機関です。緊急時に人々の命を救う食料支援を届けるとともに、社会の繁栄を築き、紛争や自然災害、気候変動の影響から再起する人々の持続可能な未来を支えています。

お問い合わせ

For more information please contact (email address: firstname.lastname@wfp.org):

Frances Kennedy, WFP/ Rome,
Mob. +39 346 7600 806

Tomson Phiri, WFP/ Geneva,
Mob. +41 79 842 8057

Jane Howard, WFP/ London,
Mob. +44 (0)796 8008 474

Shaza Moghraby, WFP/New York,
Mob. + 1 929 289 9867

Steve Taravella, WFP/ Washington,
Mob.  +1 202 770 5993

Mari Wagatsuma, WFP/ Japan,

Mob. +81 70 4173 9255

 

LINKS:

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