Skip to main content

スリランカへ日本の食糧支援

コロンボ発:WFP 国連世界食糧計画は本日スリランカで、日本政府より総額4億9220万円(460万米ドル)相当の米と魚缶の供与を受けた。これらの食料は、スリランカの最も食糧が必要とされている地域で、27万5千人の学童、および35万人の国内避難民や紛争被害者に対して配給される。


 
今日オルゴダワッテで行われた式典では、在スリランカ日本大使館の夛賀政幸参事官が、5,685トンの米と110トンの魚缶を、日本政府からWFPの活動への供与として、クマラシリ国家建設・エステート基盤省大臣へ引き渡した。式典にはモハメッド・サレヒーンWFPスリランカ事務所代表も出席した。
 
夛賀参事官は、世界的な食糧や燃料価格の高騰が最も弱い立場の人々を苦しめていることに触れ、今回の拠出で支給される米がそのような人々が最低限の食事となり、直面している困難を和らげることができるよう望む、と述べた。
 
サレヒーン代表は、「穀物価格の高騰により、WFPが支援する人々の購買力が低下し、十分なタンパク質や微量栄養素を含み、バランスのとれた最低限の食事を採ることが困難になってきています。このような危機的な状況の中、日本から今回の拠出をいただき、心より感謝申し上げます。日本は、スリランカにおけるWFPの活動に対しては、世界第三位の拠出国です。今後も一層のご支援をいただけますようお願い申し上げます」と述べた。
 
WFPはスリランカにおいて、食糧支援事業以外に二つの特別事業を展開している。一つは国連車両や物流拠点を管理運営し、紛争被災地への人道支援物資搬送の強化を図るものである。もう一つはコロンボからジャフナや東部・中部へ人道支援要員が移動する際に搭乗する、国連機(UNHAS)の運行である。
 
世界的な食糧価格高騰によりWFPの食糧支援へも影響が出ている。スリランカでは、ここ一年で主食の米等の価格が二倍になり、スリランカにおけるWFPの活動予算が43%増加した。WFPは現在、2008年末まで食糧支援を実施するにあたり、4千万米ドルの資金不足に直面している。