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ソマリア行きの食糧輸送船をカナダの艦船が護衛

ソマリア行きの食糧輸送船をカナダの艦船が護衛
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ナイロビ発

WFPが要請していたソマリアへ輸送船舶の護衛に対して、カナダ政府は護衛任務を引き受け、艦船を派遣することを決めた。WFPソマリア事務所のグーセンズ所長は、飢えに苦しむ人々の増加に伴い、支援の必要性が増しているこの重要な時期に食糧を安全に運送できることを可能にしたとして、カナダ政府に感謝を述べた。ソマリア沖ではWFPのチャーターする食糧輸送船が海賊に襲撃される事件が相次いでいた。

WFPがソマリアに支援している食糧の90%は海路で運送されている。食糧運送船の護衛は船舶の襲撃対策として非常に効果があり、フランス、デンマーク、オランダの艦船による護衛が行われていた昨年11月から今年6月末までは一隻も襲撃されることがなかった。

護衛なしでは大きな危険を伴う航海となるため、6月末に護衛がなくなってからはソマリアへの食糧運送を断る海運業者もあったという。

カナダはWFPのソマリアにおける活動の第三の拠出国であり、今年に入ってから540万ドルを拠出している。2006年8月以降のカナダのWFPへの拠出は1,570万ドルに上る。しかし、治安の悪化、旱ばつ、凶作、通貨価値の急落、そして食糧と燃料価格の高騰により人々の生活は悪化している。WFPは今年12月までに240万人に食糧を配給するためは、現在支援している食糧の二倍の量が必要になると訴えている。

カナダが護衛任務は数週間後に終了するが、その後は他国が護衛を引き継ぐことをWFPは期待している。