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ソマリアで支援拡大

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WFPは、ソマリア南部の飢きんを逃れてきた避難民の増加に伴い、同国での支援の強化を図っている。ソマリアのモガディシュへは子ども向け栄養強化食品の空輸を開始し、栄養失調に陥った子どもたちの支援を行う。

サラド・シュリエの子どもたちは、住んでいたメルカを離れ、海沿いに2日間歩き続けてモガディシュへと避難したが、子どもたち3人がその道中で命を落としてしまった。子どもたちは4歳、5歳と6歳と幼く、「空腹で弱ってしまい、もうこれ以上歩くことができない状態でした。」と、サラドは振り返る。彼ら家族は農業を営んでいたが、干ばつによって農作物は枯れ、食べるものを求めて、自分たちの土地を離れ避難する決意をした。

サラドと生き残った子どもたちはモガディシュにたどり着いた後、ハウルワダグ(Hawlwadag)にある配給所で温かい食事(トウモロコシ粉と野菜のシチュー)を食べた。このような配給所はモガディシュに20か所あり、一日あたり8万5千人に炊き出しをしている。そのうち多くは、飢きん発生地域から逃れてきた人たちだ。配給所では、WFPが保存のきく食糧を、そしてデンマークの難民支援機関が生鮮食材を提供している。サラドは、ソマリア南部での飢きんが発表された数日後にハウルワダグを訪れたジョゼット・シーランWFP事務局長に対し、体験を語った。

炊き出し所では、大きな釜で調理された食事が配給され、キャンプの片隅では子どもたちが近くの食糧配給所で支給された栄養強化ピーナッツ・ペーストを食べている。これらの栄養強化食品は、栄養失調に陥った子どもたちの支援になくてはならないものとなっている。

子どもたちの命を繋ぐ食糧
紛争で荒廃したソマリアの首都モガディシュでシーランWFP事務局長は、ソマリアへ向けて支援食糧の大量輸送、特にモガディシュへの栄養強化食品の空輸を早期に行っていきたいとの考えを表明した。シーラン事務局長はさらにソマリアのアブディウェリ・ガース首相との会談で、「これは生きるか死ぬかの状況です。子どもたちには一刻も早く栄養価の高い食品を送らなければなりません。」と語った。またその後シェイク・シャリフ・シェイク・アフマド大統領も交えて行われた会談でシーラン事務局長は、WFPがソマリアですでに150万人を支援している事を伝えた。また、WFPは数週間以内に支援を拡大し、不当な要求とスタッフへ危害を加えるとの脅迫により、去年初旬にWFPや他の支援機関が撤退を余儀なくされた南部においても、新たに200万人を支援するとの考えを述べた。

「今最も重要なのは、飢きんが特に顕著な地域に住む人々の支援を行うことです。そうしなければモガディシュや近隣の国々へ避難する人々が大量に流れ込むことになるでしょう。」とシーラン事務局長は述べ、各国政府から活動資金も集まっており、これから素早く、決断力を持って行動することが重要だとした。「大規模な支援活動は、ソマリアのような国では危険を伴うが、ただ黙ってこの悲劇が起きるのを見ている事はできません」とシーラン事務局長は締めくくった。