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「食糧が尽きると、私たちは死んでしまうでしょう」-ナイジェリアからのストーリー

「食糧が尽きると、私たちは死んでしまうでしょう」-ナイジェリアからのストーリー
「資金不足はただのバランスシート上の数字なのではなく、飢えの苦しみによって夜通し寝られない子どもたちを意味するのであり、生命を失う事なのです。」紛争により、世界で最も深刻な人道危機がもたらされているナイジェリア北東部。180万人が家を追われ、資金不足により、食糧支援が削減されることを余儀なくされています。飢きんに直面しているナイジェリア北東部とイエメン、南スーダン、ソマリアに支援を届けるため、国連WFPは今すぐに資金を必要としています。そうでなければ、ブラマの家族のように、故郷に戻るという夢は、ただ生き残るという願いに取りかえられてしまうでしょう。

「食糧が尽きると、私たちは死んでしまうでしょう」

ナイジェリア北東部で人道支援のための資金が枯渇するなか、飢餓寸前の家族は最悪の事態を恐れています。

どの親もが恐れている悪夢を、ブラマは体験しています―「食糧が尽きると、私の子どもたちは死んでしまうでしょう」

ブラマと家族はここ1年、ナイジェリア北東部ボルノ州にある国内避難民キャンプに住んでいます。ボコ・ハラムに農場を破壊され、蓄えを奪われ、自宅から追いやられてしまったのです。それ以来、自分たちを養う手段が他になく、国連WFPの食糧支援に頼っています。

「ここに来て以来、国連WFPのおかげで私達が空腹感を感じるような事はありません」と、砂嵐の不気味な唸り音と、今は彼の住みかとなったテントが風になびく音が響く中、ブラマは話してくれました。苦悩に満ちた空気が漂っていました。

「私の16人の子どもたちは、これまでは食事を十分に摂っていました。しかし、今は本当の意味の飢えを知ることになるかもしれないと、不安に思っています」

キャンプにいる多くの人同様、ブラマもまた、国連WFPの運営資金が不足し、食糧支援が削減される恐れがあるということを耳にしているのです。

飢きんに直面して

キャンプ中に飛び交う噂は、一抹の真実に基づいています。というのも、国連 WFPが継続して支援を行うためには、2億7,400万米ドルを必要としていますが、これまで、そのほんの一部しか受け取れていないのです。

既に国連WFPは、食糧配給の量を制限し、優先順位をつけ、最も必要とする人々に支援を集中させ、そして、栄養不良の危険にさらされている子どもたちに与える栄養強化食品の量を減らさなければならないという事を余儀なくされています。

国連WFPのような人道支援団体にとって、資金不足はただのバランスシート上の数字ではなく、飢えの苦しみによって夜通し寝られない子どもたちを意味するのであり、生命を失う事なのです。国連WFP職員は、配給量を減らさなければならない時、もし十分な資金があればもっと多くの支援ができたはずであると、心を痛めながら行っているのです。

ブラマの話は、想像を絶するような喪失のストーリーの一つです。かつて彼は、故郷ムジギネ地方では農家として成功をおさめ、キビや豆、ピーナッツを、地域社会やさらに遠隔地用に栽培していました。しかし、ボコ・ハラムはそれに終止符を打ちました。

「ボコ・ハラムは農作業を禁じました。そして私たちを恐怖に陥れ、ある日、村と畑を焼き尽くしました」とブラマの妻、バワは回想します。ボコ・ハラムは彼らの農作物を駄目にし、蓄えを奪い、車と家を焼き払い、6人の農家労働者を殺害したのです。ブラマと彼の2人の妻、そして子どもたちはなんとかしてナイジェリア軍に助けを求め、キャンプに逃れることができました。

危機に瀕した国

過去数年間にわたる政府とボコ・ハラム間の激しい紛争は、世界で最も深刻な人道危機の一つをナイジェリアにもたらし、180万人が家を追われました。

国連WFPは財政的な制約があるものの、避難民、避難民を受け入れている地域の人々、および、僅かに残るものを頼りに避難先から戻ってきた人々に、食糧や現金を支給しています。またなかでも、授乳中の母親や栄養不良の危険がある乳幼児など、最も脆弱な人々には栄養支援を追加で提供しています。

人道支援団体は、飢きんに直面しているナイジェリア北東部、そして南スーダン・イエメン・ソマリアの3カ国に支援を届けるため、今後ではなく、今すぐに資金を必要としています。そうでなければ、ブラマの家族のように、住み慣れた我が家に帰るという夢は、ただ生き残るという願いに取りかえられてしまうでしょう。