日本政府、インドで女性のキャパシティビルディングと子どもの栄養状態改善を支援
日本政府は3月19日、WFPがインドのマディア・プラデーシュ州で実施する、保健分野における女性へのキャパシティビルディングと子どもの栄養状態改善への取り組みへ対し、75万ドルを拠出した。
(C)WFP/Rein Skullerud
マディア・プラデーシュ州は、インドで最も子どもの栄養不良の割合が高い地域。日本政府からの拠出は、地域の女性を対象とした乳児や子どもへのワクチン接種の研修、栄養についての知識習得、就学率の向上、衛生状況の改善への取り組みに活用される。これにより、女性が知識を身につけ、結果として雇用機会にも恵まれることが期待されている。
WFPインド事務所の玉村美保子代表は、「日本政府の飢餓と栄養不良の問題へ対する真摯な取り組みに、私たちは強く勇気付けられています。今回のタイムリーな拠出により、マディア・プラデーシュ州の弱い立場にいる人々が支援を受けられるようになるだけでなく、この地域の女性のエンパワメントへつながり、彼女たち自身が大きな変化をもたらすきっかけとなるでしょう」と話している。
マディア・プラデーシュ州は、インドの中でも子どもの低体重(60%)、極度の栄養不足に苦しむ子ども(35%)の割合が最も高く、半分近くの子どもが発育不良。乳幼児の死亡率(69.5%)もインドの中で最も高くなっている。