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日本政府、アゼルバイジャンの国内避難民に食糧支援

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バクー発 -- 日本政府は、アゼルバイジャンの国内避難民のうち最も貧しい人々に対する食糧支援としてWFP 国連世界食糧計画に10万米ドルを拠出した。

「我々が支援する国内避難民は、生計を立て直すことが出来ないため、継続的な人道支援を必要としています。日本政府にはこれまでもずっと、WFPの支援対象者を共に支えてきていただいています。今回も、我々のアゼルバイジャンでの支援活動に対し拠出金をいただいたことに心から感謝します。」とリン・ミラー WFPアゼルバイジャン所長は述べた。

拠出金は、16,000人の2ヶ月分の配給に当たる192トンの小麦粉の購入にあてられる。配給は7月に開始される。

「日本大使館は、このプロジェクトが、日本政府とWFPの協力関係を強化することに役立ち、また、この小麦粉が、食糧支援に頼っている国内避難民のためになることを願っています。」と安部忠宏駐アゼルバイジャン特命全権大使は語った。

日本はWFPへの最大の支援国の一つであり、日本からWFPに対する過去10年間の平均拠出額は1億2700万米ドルとなっている。日本政府は2001年以来、WFPのアゼルバイジャンでの活動に対し270万米ドルを拠出してきた。

「アゼルバイジャン政府は、国内避難民の貧困問題に対し多大な力を投入しており、アゼルバイジャンの経済力が改善すれば、WFPは、政府に食糧支援事業を移譲することが出来るでしょう。しかし、移行期間においては、支援国からの継続的な資金援助は極めて重要です。」とミラー所長は述べた。

WFPは、アゼルバイジャンでの2か年計画の支援プロジェクトで154,000人を対象としているが、67%の資金不足に直面しており、新たな支援の申し出がなければ、支援活動の一時停止を余儀なくされることになる可能性もある。

WFPは、1994年に紛争により発生した50万人の国内避難民を対象にした緊急支援のため、アゼルバイジャンでの活動を開始した。その後、国内避難民の多くは徐々に都市部へ移動し、WFPは、農村に残る最も助けを必要とする人々への支援に活動を切り替えた。1994年から2006年の中頃までに、WFPは、計1億700万米ドルをかけ、約141,000トンの食糧を受給した。