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南スーダン政府、WFPの大規模道路プロジェクトに3000万ドル拠出

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ジュバ、スーダン発−WFP国連世界食糧計画は本日、南スーダン政府(the Government of South Sudan: GOSS)から、当該地域におけるWFPの大規模道路プロジェクトに対し3000万ドルの寄付を受けた。

「我々の道路プロジェクトのために、新南部政府からこのように大規模な寄付を戴き、感謝しております」とWFP忍足謙朗スーダン局長は語った。「地雷除去を含む当地域の道路システムを改善するために行ってきた、過去3年にわたるWFPの努力が認められたと受け止めています」。

今回の寄付は、南部政府が行った初の大々的人道寄付であり、WFPがスーダンから受け取った寄付としては今年2度目となる。これは、アフリカで最も長い紛争を経験した南部スーダンの復興を目指すWFPのプロジェクトにとって、多大な貢献である。2005年1月に和平協定が調印されてから、南スーダン政府は南部地域を統治することになっており、その統治面積はケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジを合わせたものに相当する。

WFP道路プロジェクトは戦争で荒廃した3,000キロ以上にわたる道路の修復を目的としており、その費用は1億8,300万ドルである。北南間の20年以上にわたる内戦によってスーダンの道路網や多くの社会設備は破壊され、その結果南部地域は孤立し、経済的損失を被った。

道路計画のための十分な資金提供がなされるかはまだ不確かだが、最終的にはケニア、ウガンダをスーダンと結ぶ道路建設により、この地域一帯は開けるだろう。さらに、ナイル川と主要な家畜用の道路も結ばれる。ひとたび完成すれば、スーダンの南部国境からハルツーム、更にはエジプトまでの陸路移動が可能になるだろう。

道路の整備は、隔離されている地域社会に向けた食糧及び人道支援の物品の輸送コストを劇的に低下させる。新道路建設、収容能力が増加した倉庫、雨季の前に食糧備蓄を整えておけるようになったことは、食糧支援物資の運搬費用の削減に貢献する。航空輸送、空中投下などといった比較的経費のかかる運搬手段から切り替えることにより、2006年現在までWFPは前年と比較して実に90%の航空輸送を縮小している。

しかしながら、南スーダン政府の歴史的な寄付を受けても、当道路プロジェクトは依然として3,600万ドルの資金不足に喘いでいる。当道路プロジェクトとは別にも、WFPは南部、ダルフール、東部およびスーダンの3つの地域(アビェイ、南コルドファン州、青ナイル州)で600万人以上を支援する緊急援助活動のため、2006年には支援国から7億4,600万ドルを必要としている。

食糧援助の在庫不足が深刻になったため、スーダン政府は5月に、西部ダルフール地方で、住む所を失った不安定な地域に暮らす人々に食糧を供給するため、2万トンものソルガムをWFPに寄付した。

2003年末以来、WFPは南部スーダンで約1,400キロの道路を修復し、橋や排水溝を整備し、約200,000個もの不発弾を処理した。当プロジェクトは南部の主要都市を結び、近隣諸国との貿易ルートを再開した。

完成間際の道路の一つには、イェイの町と南部の首都ジュバを結ぶものがあり、ウガンダから来る貿易商が重要な接続路として利用している。この道路はすでに交通量が増大し、バイクの数は去年の一年間で1日当たり0台から200台に急増した。その結果、ジュバの市場は大盛況である。

最近のWFPの調査によると、道路建設によってこれまで市場、学校、保健施設への移動時間は半減したことがわかった。公共のバスは今や全ての主要道路で見られ、公共輸送に要する費用は50%から60%ほど低下した。必需品の価格も低下している。例えばジュバでは、セメント1塊の費用は去年の29ドルと比較して17ドルに低下し、当道路プロジェクトによって地雷撤去に従事する250人を含む、スーダン人1,650人の雇用が創出されている。

スーダンにおけるWFPの緊急道路修復及び地雷除活動の支援国には他に、アメリカ(7250万ドル)、イギリス国際開発省(1900万ドル)、日本(1000万ドル)、ノルウェー(500万ドル)、オランダ(450万ドル)、イタリア(170万ドル)、スイス(150万ドル)、国連(100万ドル)、カナダ(84万7千ドル)、オーストラリア(73万ドル)、多国間基金(8万6千ドル)がある。


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WFPは世界最大の人道支援機関です。世界の最貧困国少なくとも80ヶ国で、毎年5800万人の飢えた子供たちを含む、約9000万人の貧困層に、彼らの栄養ニーズを満たすため食糧を提供しています。WFP: 私たちは人々を支えています。


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