モザンビークの洪水被災民へ支援開始
ヨハネスブルグ発
WFPは22日、モザンビーク中部のザンベジ川沿いで
発生した大規模な洪水の被災民に対する支援物資の空輸を始めた。
22日朝、WFPのMi8ヘリコプターは2.5トンの穀物と豆類を積み込み、
カイアを出発。1万3000人以上の人が洪水によって家を失い、
食糧支援を必要としているゴリゴリに向かった。
WFPはヘリコプターのピストン輸送により、4,5日かけて、
計74トンの食糧をゴリゴリに輸送する計画だ。
支援物資の輸送は、モザンビークの国立災害対策機関(INGC)と
その他関連機関との調整のもとで行われる。現在、
人道支援活動の拡大に備え、もう一台のヘリコプターが
待機している。
今回の洪水により、7万6000人が避難を余儀なくされた。
広範囲にわたって道路が寸断され、テテ、ソファラ、マニカは
孤立状態にある。
WFPはすでに陸路による食糧支援を始めている。ムタラ地区では
1000人以上が先週、WFPによる食糧配給を受けた。
また、氾濫したセーブ川近くの避難所にも、
およそ14トンの食糧が輸送され、配給された。
WFPはまた、被災民の救助活動のため、3隻のボートを提供。
さらに大きな船を調達することも視野に入れている。
去年初頭、ザンベジ川沿いでは大規模な洪水が発生。
農作物が大きな被害を受け、19万人が再定住地区に暮らしていた。
WFPはこの人々に対し、今回の洪水以前より支援をしていたが、
今回の洪水をうけ、次の収穫期まで支援を継続することに
なりそうだ。
2007年の2月から12月までの間、WFPはザンベジ川流域の
再定住地区に住む人々に対し、1万4500トンの食糧を供給している。
WFPは現在、食糧配給を必要とする被災民(去年の洪水で被災した
人々と今年の洪水で被災した人両方を含む)の数を
迅速に把握するため、国立災害対策機関(INGC)と
調査を進めている。
先週、食糧状況に関する第1回目の調査が行われた。
この結果が出れば、被災地の食糧状況や支援を必要とする人々の数などが明確になる模様だ。
現在、WFPが被災地周辺で備蓄している食糧の量は1500トン。
しかし、洪水発生以前より資金不足に悩まされており、
今回の洪水の発生により、さらなる食糧不足が懸念される。
※原文(英語)のプレスリリースは以下のURLより
ご覧いただけます。
http://beta.wfp.org/node/7854