コンゴ東部で食糧不足・情勢悪化
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キンシャサ – WFP 国連世界食糧計画は、コンゴ民主共和国東部での紛争による情勢悪化に伴い、キャンプに避難する人々が急増し、支援活動が限界に達していると発表した。
今年の1月に和平合意が調印されたにも関わらず、北キブ州では戦闘が激化しており、2007年3月以降避難民の数が50万人を上回った。新たな避難民キャンプが次々に生まれているが、人々は十分な支援を受けられていない。
WFPは、支援を最も必要とする紛争地帯の人々を優先するため、州都ゴマ付近のキャンプなどでの支援物資の配給を半減させた。
去年の7月以降、WFPは1ヶ月につき800トン分の食糧支援を計画していたが、避難民の増加に伴いその量は1万トンにふくれ上がった。
調査によるとマシシとルチュルでは急性栄養失調の幼児の割合が17%を超えた。WFPは現在、深刻化する栄養不足問題に対応するため、NGOと協力し栄養補給施設を設立している。
多くの人々が、武装勢力の攻撃にさらされ、何度も避難生活を強いられている。家庭の食糧や耕作機械の強奪も頻発している。また、避難民は種まきをすることもできず、外部からの支援に頼らざるを得ない状況に直面している。
地方からの食糧供給に頼っているゴマのような都市部では、穀倉地帯での人々の避難民化により、食糧価格の高騰が引き起こされた。
WFPはコンゴ民主共和国東部での活動のためにこれから一年で1億4200万米ドルの資金が必要だとしている。