ガザにて緊急食糧支援を拡大
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WFPは昨年12月27日にガザへの攻撃が始まって以来、17万5千人以上の人々に2ヶ月間分の食糧を配給した。また、パン屋へ小麦を提供、約4万人の人々がパンの配給を受けた。
しかし、停戦後も人口の8割が緊急に食糧を必要としている。WFPはガザでの緊急支援活動を「ガザの命綱作戦」と名づけ、今回の戦闘開始前から支援対象としていた26万人5千人に更に10万人を追加し、計36万5千人へ食糧支援を拡大する。
現地では電力やガスの供給が乏しく、調理が難しい。そこでWFPは、従来から配給していた小麦粉、豆、砂糖、植物油に加え、調理を必要とせずすぐに食べられる高カロリービスケットやナツメヤシのビスケットの配給も始めた。
現在、ガザにおけるWFPの食糧備蓄は4,125トン。これは2,3週間分の支援に足りる量ではあるが、今後、さらに拡大すると予想される需要を満たすためにはさらに大量の食糧が必要だ。そのため、WFPは来週から毎日、600トン相当の食糧をガザに搬入することを計画している。
搬入には、全ての検問所の早期開放が求められる。これまでガザへの食糧搬入は南部のケレムシャロム検問所を通してのみ可能だったが、大量の食糧輸送には一箇所の検問所では不十分だ。
また、「ガザの命綱作戦」には8120万ドルが必要と見込まれるため、WFPが各国へ追加活動資金の拠出を要請している。
こうした中、日本政府は23日、WFPのガザにおける食糧支援に対し、400万ドルを拠出することを決定した。この拠出により、ガザの約27万人を対象に、豆類、小麦、砂糖、塩など2,100キロカロリー相当の食糧パッケージ30日分と300トン分の肉の缶詰が供与される。