ガザにおける食糧支援最新情報
戦闘が続くガザでは食糧不足が深刻化しており、WFPはガザの人口の約8割の人々が食糧支援を必要としていると見ている。WFPは9日までに70,000人へ食糧を配給し、今後、難民以外のガザの住民計360,000人を対象に支援を拡大する予定。(難民への食糧配給は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が対応。)しかし戦闘のため、依然として食糧支援を行うのに困難な状態が続いている。
食糧支援への支障
WFPの倉庫には、支援対象とする36万人の3週間分に相当する食糧が備蓄されているが、戦闘の激化と共に食糧の輸送や配給は困難を極めている。戦闘への不安から、トラックやフォークリフトの運転手が業務を拒むことも多く、円滑な食糧支援が非常に困難となっている。カレムシャロム検問所では130台のトラックが4000トンもの食糧を積み待機しているが、なかなか通過できない状態。WFPは迅速な食糧支援を行うため、ガザのすべての検問所を開放するよう要請している。
パン屋へ小麦粉を配給
WFPがガザで積極的に取り組んでいる支援の一つに、人々の主食のパンを作るために必要な小麦粉をパン屋へ配給することがある。電力供給が乏しく、材料不足が進む中、WFPはソーラーパネルの設備があるパン屋と契約し、小麦粉を配給している。これらのパン屋は配給された小麦粉で一日に3kgのパンを5,000セット生産、人々の命綱となっている。しかし、それでも食糧支援を必要とするすべての人々へ足りる量ではない。
すぐに食べられる食糧を配給
電力や燃料供給が乏しく、人々が家庭で調理することが困難なことから、WFPは高カロリービスケットや缶詰などの調理の不要な食糧の配給に力を注いでいる。WFPはこれまでに高カロリービスケットと缶詰を13箇所の病院に収容されている6,000人へ配給した。さらに、今後6ヶ月間に渡り、3,000人の児童に牛乳と高カロリービスケット、75,000人の避難民に高カロリービスケット、缶詰、パンなどを配給する予定。また、緊急処置として
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の避難所に収容されている16,000人と病院に収容されている7,000人を対象に、火なしで温められる食糧12日分を配給する予定。
さらなる支援を要請
WFPはガザ地区での危機的な状況を踏まえ、国際社会へ緊急支援を求めている。1月8日現在、WFPの2009年の活動資金は7,300万ドルの資金不足に陥っている。この不足分は、ガザへの立入り制限が解消され、より大規模な支援活動が可能となった際にさらに増加すると予想されている。
募金受付中
パレスチナ自治区ガザの住民の方々への緊急食糧支援のため、募金を受け付けています。皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
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