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ハイチ大地震から5年 ~数字で見るハイチの飢餓~

ハイチ大地震から5年 ~数字で見るハイチの飢餓~
死者20万人以上を出したハイチ大地震から5年。国連WFPは、地震発生直後から緊急食糧支援を行い、復興支援に移行してからは、栄養状態の改善を図るため、学校給食や母子を対象とした栄養強化プログラムを実施しています。現在は、災害に強い地域づくりを目指し、地域のインフラ整備に参加した住民に労働の対価として食糧を配給する「労働の対価としての食糧支援」を行っています。

ハイチでは未だ、食糧を安定して確保できない人たちが数多くいます。国連WFPは今後も支援を続けていきます。

ハイチの飢餓状況をまとめました。

1. 北半球の最貧国であるハイチでは、250万人が極度の貧困にあえいでいます。

2. 3人に2人が1日2ドル未満で暮らしています。

3. 10%の富裕層が国全体の富の70%を占めています。

4. 都市部で暮らす半数が失業中です。

5. 気候変動の影響で毎年50万人の生活がおびやかされています。

6. 農業は国の柱であるにもかかわらず、自国で農作物を十分に生産できないため、必要な食糧の半分以上を輸入に頼っています。主食である米にいたっては、80%が輸入米です。

7. 90%の農家は雨のみに頼る農業をしており、灌漑用水が引かれているは10%のみです。

8. 5歳未満の子どもにおいては、10万人が急性栄養不良に苦しみ、3人に1人が発育阻害(慢性的栄養不良の症状で、年齢の割に身長が低いこと)に陥っています。

9. 安全な水が手に入るのは全世帯の半数未満で、適切な衛生設備があるのは世帯の25%のみです。

10. 3分の1の子どもと女性が貧血状態にあります。