国連WFP、シリアの食糧状況悪化を懸念
国連WFPは4日、シリア国内での戦闘激化に伴い食糧事情が悪化していることに対し、懸念を表明しました。シリア国内では、戦闘の打撃が大きい地域に食糧支援を届けることが難しくなっており、また国内の広い範囲にわたってパンが不足し食糧価格が高騰しています。
Normal
0
0
2
false
false
false
EN-US
JA
X-NONE
MicrosoftInternetExplorer4
ダマスカス発
- ダマスカスから地方への道路(特に北部方向)は危険が増しており、行き先によっては国連WFPの支援食糧を倉庫から輸送することが困難になりつつあります。国連WFPのトラックはここ数週間で何回か、食糧輸送中に、無差別に対象を襲う攻撃にあいました。
- シリア国内の国連職員の一部を国外に移動させるという国連の決定に基づき、国連WFPはシリア国外でも業務が可能な職員7名をアンマンに移します。国連WFPはシリア国内で150万人を対象にした緊急支援を行っており、この業務のためにおよそ20人の国際職員と100人のシリア人職員が現地に残り、活動を続けます。
- 国連WFPを含む国連諸機関は、ダマスカス以外への出張が一時停止となりました。これにより、パートナー機関による食糧配給が適切に行われているかチェックしたり、支援ニーズやマーケットの状況を把握したりすることが難しくなります。
- 戦闘の激化と拡大によりシリア市民の食糧事情は急速に悪化しています。燃料不足やそれに伴うパン不足でパン屋には長い行列ができ、増え続ける国内避難民に対する食糧支援のニーズが高まっています。
- アレッポでは、住民のほとんどは国内の他の地域よりも4割から5割も高い民営のパン屋でパンを買い、命をつないでいます。
- 基本的な食材はまだ手に入りますが、値段が高騰しています。戦闘地域では市場への物資輸送が困難となるため食料が不足し、値段が2倍となりました。
- 国連WFPは戦闘が激しい地域から逃げてきた国内避難民への食糧支援を優先しており、シリア国内の支援対象者の85%はそのような避難民です。避難民の多くは、避難先からさらに避難するということを余儀なくされました。
- 国連WFPはシリア国内で2011年10月に緊急支援を立ち上げ、シリア赤新月社をパートナーとしてシリア全土で活動を行ってきました。支援対象人数は今や150万人にふくれあがり、毎月1万5千トンの食糧を配給するのに2200万ドルを必要としています。
- 国連WFPは、米、挽き割り小麦、植物油、砂糖、豆、パスタ、塩などを配給しています。最近、資金不足のため、配給する食糧の量を削減することを余儀なくされました。
- 国連WFPはこれからも支援を継続するため、地方の事務所へ配備している装甲車を増やすなど、できる限りの手を尽くします。
- シリア周辺国(ヨルダン、レバノン、トルコ、イラク)に避難し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に登録済み、あるいは登録待ちのシリア難民は46万5千人。支援ニーズのうち最も優先度が高いのが食糧です。国連WFPは10月、シリア難民16万人に対して食糧を届けました。
- シリア危機は、シリアから食糧を輸入していた周辺国にも影響をもたらしています。たとえばヨルダンではシリアからの食糧輸入が半減し、シリア難民が多く流入したため需要が増えたことで、食糧価格が高騰しています。
/* Style Definitions */
table.MsoNormalTable
{mso-style-name:標準の表;
mso-tstyle-rowband-size:0;
mso-tstyle-colband-size:0;
mso-style-noshow:yes;
mso-style-priority:99;
mso-style-qformat:yes;
mso-style-parent:"";
mso-padding-alt:0mm 5.4pt 0mm 5.4pt;
mso-para-margin:0mm;
mso-para-margin-bottom:.0001pt;
mso-pagination:widow-orphan;
font-size:10.5pt;
mso-bidi-font-size:11.0pt;
font-family:"Century","serif";
mso-ascii-font-family:Century;
mso-ascii-theme-font:minor-latin;
mso-hansi-font-family:Century;
mso-hansi-theme-font:minor-latin;
mso-font-kerning:1.0pt;}