国連WFPの米がフィリピンの約5万人の台風被災者に届く
タクロバン(フィリピン)発 2013年11月13日
配給セットには、缶詰と、国連WFPが現地で購入した米とが合計3キロ入っています。これは一家族が2,3日食べるのに足りる量です。フィリピンでの支援活動が本格化する中、この日は計4万9千人が配給を受け取りました。数日のうちにさらに配布が行われる予定です。
・13日、合計9.8トンの栄養強化ビスケットがC-130輸送機でマニラからタクロバンに届きました。14日にはさらに25トンのビスケットと、可動式倉庫がタクロバンに届く予定です。栄養強化ビスケットは栄養価が高く、輸送するにも軽い上、調理の必要がないため、緊急時によく用いられる支援食糧です。
・同じく13日、500トンの米がミンダナオ島でトラックに積まれました。島内を陸送し、タクロバンまで船で輸送します。
・情報通信技術を専門とする国連WFPの職員6人がフィリピン入りしました。うち3人は直ちにタクロバンに入り、人道緊急支援活動の通信支援にあたっています。国連組織の中で、国連WFPは物資の輸送と情報通信技術の分野におけるリーダーを務めています。通信環境が整備できた際には、国連諸機関やNGOなど、人道支援に携わる様々な団体に提供します。
・セブ空港で可動式倉庫2つが設置されました。さらにいくつかの可動式倉庫が船でタクロバンに向かっています。
・12日、国連はフィリピンの台風被害に際して、3億100万米ドルの資金提供を呼びかけました。このうち、国連WFPは向こう6ヶ月の食糧支援活動のため8820万米ドル、物資輸送および通信環境整備のため1280万米ドルを必要としています。国連WFPはすべて任意の拠出金や募金で運営されており、各国からの支援金や企業・団体・個人等からの募金で活動費をまかなっています。
・国連WFPからの呼びかけに応え、アメリカ(1千万米ドル)、デンマーク(320万米ドル)、イタリア(40万米ドル)の各国政府が支援を表明しています。その他の主要なドナーからも支援表明があることが期待されています。
・計44トンの栄養強化ビスケットが、ドバイの国連人道支援物資備蓄庫からフィリピンに届きました。さらに950トンの栄養強化ビスケットの生産と輸送も行われています。
・国連WFPは緊急食糧支援と並行して、事務作業に使えるプレハブや可動式倉庫、発電機のほか、通信網が切断された被災地で、電話やメール、無線など支援活動に必要な通信網を整備するための通信機器など、インフラ設備も輸送しています。これは、政府や人道支援機関が支援活動を行う上で不可欠です。
・国連WFPは現在、250万人が食糧支援を必要としていると想定しており、向こう6カ月、250万人に食糧支援を行う予定です。 この数字は、台風の通過経路と、台風以前より脆弱だった地域の状況から出された初期推定、および台風直後に行われた最初の被害調査に基づいています。
・通信環境が回復し、より広範囲へのアクセスが可能になり次第、国連WFPは、国連人道問題調整事務所(OCHA)と連携し、より長期的な支援ニーズを調査するためのチームを派遣します。
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大災害に苦しむフィリピンの人々を支えるため、皆様のご支援をよろしくお願いします。
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