国連WFP、コックスバザール難民キャンプで火災の被害を受けたロヒンギャ族家族を支援
昨夜の火災直後、国連WFPと国内NGOのパートナーであるリソース・インテグレーション・センター(RIC)は、家や調理器具を失った328世帯(約1,600人)に栄養強化ビスケットを配布しました。本日より、国連WFPは避難所と調理用ガスなどの調理器具が復旧するまでの間、調理する手段を失った全家庭に1日2回、温かい食事を配給する予定です。その後、家族は国連WFPの通常の食料支援に復帰する予定です。
国連WFPの上級緊急事態調整官兼コックスバザール事務所長のシーラ・グルデムは、「キャンプ16の惨状を目の当たりにし、深い悲しみを感じています」と述べています。「国家機関、国連機関、小売業者、地元のレストランとのパートナーシップのおかげで、幸いなことに、国連WFPはすべてを失った人びとに即時の支援を提供する能力があり、そのために総力を挙げています」とグルーデムは付け加えました。
2021年3月の火災のときと同様、国連WFPは一連のデジタル受益者管理システムを人道支援パートナーに提供し、特に火災で書類を失った難民に調理ガスなどの非食料品を届けるための調整を支援しています。国連WFPと省庁間サイト・メンテナンス・エンジニアリング・プロジェクト(SMEP)のボランティアも現地に配置され、瓦礫の撤去を支援しています。
コックスバザールにおける国連WFPの通常の食料支援では、キャンプ内のすべての難民家庭に電子バウチャーが配布され、1人あたり毎月12米ドルの支援が上乗せされます。難民は、バングラデシュの小売業者が管理するキャンプ内の22の店舗網から、希望する食品を直接購入することができます。今回の火災で国連WFPの拠点に被害はなかったため、被災した家族は調理する手段が確保でき次第、店舗に戻ることができるようになる予定です。
コックスバザールは世界最大の難民居住区で、約90万人の難民が暮らしています。竹や防水シートでできたシェルターが密集しており、火災は難民の極度の脆弱性に拍車をかけている多くの危険要因の一つです。2021年3月には、1万戸の家屋が全焼し、少なくとも4万5千人が避難しています。2021年7月のモンスーンによる大洪水では、46,000人の難民が被災し、壊滅的な地滑りを引き起こしました。
# # #
WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、2020年のノーベル平和賞を受賞しました。 私たちは世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直った人々のために平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。