国連WFP:ガザとヨルダン川西岸での緊急支援開始にあたって人道回廊設置を求める
ローマ – 国連世界食糧計画(国連WFP)は、ガザ地区とヨルダン川西岸地区で、食料や水、その他の必要な物資を手に入れることができず、悲惨な状況に直面している80万人以上に対して、生存に欠かせない食料支援を提供するための緊急活動を開始しました。
国連WFPは、ガザ地区への救援や人道支援の搬入を可能にさせる人道回廊の設置を呼びかけるとともに、職員と必要物資のための安全で妨害されることのない経路の確保を求めています。
国連WFPは、支援を必要としている人びとに届けるために、緊急にアクセスと資金を必要としています。この危機的状況に対処するためには、今後4週間で1730万米ドルが必要になると見込まれています。
国連WFPが緊急食料支援を急速に拡大しているパレスチナからの最新情報:
- 9日(月)、国連WFPはUNRWAとともに、7万3,000人にすぐに食べられる食料を提供しました。インフラの損傷により、食料生産と流通網は深刻な混乱に陥っており、食料、水、電気といった生存に必要な資源が不足しているガザ地区の避難所で、避難民への食料配給が連日続けられています。
- 国連WFPはまた、ガザ地区とヨルダン川西岸地区の16万4,000人に対し、現金支援を開始しています。電子バウチャーは、地元の商店で食料と引き換えることができます。国連WFPは、現地の商店の食料品の供給が不足しつつあることを懸念しています。
- 今後数日間、人道回廊設置による食料備蓄の補充を待つ間、国連WFPはホストコミュニティの30万人に食料を配給し、人道支援パートナー機関が現金支援プラットフォームを利用できるようにする予定です。
- ヨルダン川西岸地区とガザ地区の間のすべての国境と検問所は封鎖されており、必要な支援を運び入れることができず、危機をさらに悪化させています。
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国連世界食糧計画について
WFP国連世界食糧計画は飢餓ゼロを使命として活動する世界最大の人道支援組織であり、緊急時に人の命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響を受けた人びとのために、平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。
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