国連WFP、洪水被害のマラウイで緊急食糧支援
マラウイ・リロングウェ発 – マラウイで大雨により洪水が発生し、これまでに多数の死者を出し、10万人以上が家を失いました。国連WFPは、被害の大きい地域を中心に緊急食糧支援を開始しました。
マラウイ(特に南部)では、昨年末から雨が降り続き、今月に入って豪雨に見舞われました。マラウイ政府は、同国の28県のうち15県が大きな被害を受けたと発表しました。多くの人々は溺れ、大雨によって流れてきたワニに食べられた人もいたとのことです。12万人以上が着の身着のままで避難し、学校や一時的な避難所で生活を送っています。
国連WFPはマラウイ政府と連携して、主に家を失った人々を対象に支援を開始し、洪水発生直後からチクワワ、次にンサンジェ、ファロンベ、ムランジェへと食糧を配布しました。配給した食糧は、トウモロコシ、豆、植物油、スーパーシリアルと呼ばれる粉(トウモロコシ粉ときな粉にビタミンやミネラルを加えた栄養強化粉)です。
この他に国連WFPは、ドバイにある国連人道支援物資備蓄庫から栄養強化ビスケット77トンを空輸しました。これは、最も被害の大きかったチクワワとンサンジェに暮らす人々を中心に配布されます。
洪水で多くの道路が冠水しているため、被災地への食糧輸送は困難を極めますが、国連WFPは、ヘリコプターやボートを使って食糧を届けています。今後も支援を必要とする人数が増えることが予想されます。