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国連WFP、紛争続くマリ北部で緊急食糧支援

国連WFP、紛争続くマリ北部で緊急食糧支援
マリ北部では、紛争のため食糧を入手することが困難となっていましたが、食糧の備蓄が底を尽きる4月から6月にかけては食糧不足がさらに悪化すると想定されています。国連WFPはパートナー団体と協力し、マリ北部に住む家庭への食糧支援に注力しています。

国連WFPマリ事務所代表サリー・ヘイドック氏は、「私は先週トンブクトゥを訪れましたが、人道的状況がいかに危機的であるかわかりました。トンブクトゥ付近は危険で、入ることが難しくなっています。市場は適切に機能しておらず、食糧と燃料の価格は高騰し、通貨が流れなくなっています。人々は生活必需品も買うことができない状況です。」と述べています。

・最近の調査によると北部のトンブクトゥ、ガオ、キダルでは、5分の1の家庭が深刻な食糧不足に陥っており、過去数週間にわたって家庭での食糧消費が著しく低下しています。

・国連WFPは、トラックやボートを用いた食糧輸送を強化し、最近ではニジェールからの食糧の輸送を開始しました。先日、トラックを使ったキダルまでの食糧輸送を再開し、およそ1000トンの食糧を必要な地域に運びました。これにより、3万4000人に2ヶ月間分の食糧を配給できます。

・緊急学校給食プログラムはガオの128校で進行中です。これにより、2万8100人の子どもに給食を届けられます。さらに今月、トンブクトゥの76校で学校給食プログラムが新たに始まりました。

・トンブクトゥから届いたビデオはこちらから:

http://www.yousendit.com/download/UVJpak95OC85bEFzeHNUQw

国連WFPとそのパートナー団体であるイスラミック・リリーフによる食糧配給の様子がご覧になれます。

・マリから届いた写真11枚(高解像度、キャプション・著作権付き)はこちら:

https://www.yousendit.com/download/UVJpak94ZEtveE1zeHNUQw

・4月、国連WFPはトンブクトゥで14万5000人、ガオで8万6700人、キダルで3万4500人、モプティで13万人に食糧支援を届ける予定です。また、他の地域では、セグーで3万7000人、カイで4100人に食糧を届けます。

・国連WFPは現在の緊急支援活動を通じて、北部の36万人を含め、一か月で国内の計56万4000人に食糧支援を届けることを予定しています。さらにブルキナファソ、モーリタニアやニジェールに逃れた16万3000人のマリ難民に対して食糧支援を行います。

・国連WFPのマリとその周辺国での活動には3億1200万米ドルが必要となっていますが、全体で1億5900万米ドルが不足しています。必要額の51%しか資金が集まっていません。