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国連事務総長 世界へ「ゼロ・ハンガー」を求める

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リオデジャネイロ発

国連のパン・ギムン事務総長は、全ての人々が食糧を得る権利があり、回復力のある食糧の供給システムが存在する世界を目指す「ゼロ・ハンガー・チャレンジ」へ参加するよう、各国政府、企業、農家の人々、科学者、市民社会、そして消費者へ呼びかけた。

パン・ギムン事務総長はリオ+20 国連持続可能な開発会議の期間中、国際連合食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、WFP 国連世界食糧計画、世界銀行が合同で開催したイベントの中で、「私たちが住むこの豊かな世界では、一人たりとも飢えに苦しむ人がいてはなりません。一緒に飢餓のない未来を目指そうではありませんか」と語った。「ゼロ・ハンガーへの取り組みは、経済成長を促し、貧困を削減、そして環境を保護することに繋がります。そして、平和と安定した社会へと発展していくでしょう。」

「ゼロ・ハンガー・チャレンジ」の主な目的は以下の通り。

1. 年間を通して、十分な食糧を得ることができるようにする
2. 2歳以下の子どもの発育阻害、妊産婦と子どもの栄養不良をなくす
3. 食糧の供給システムを持続可能に
4. 小自作農の生産性と収入を倍増させる。特に女性に焦点を当てる
5. 責任ある消費行動を通して、食糧の廃棄をなくす

この取り組みは、ブラジル政府による飢餓撲滅プログラムから着想を得た。ブラジルでは地元産の食糧や農民などが連携して飢餓を撲滅した実績がある。市民社会と強力な政治的なリーダーシップとの連携で実現した事例として知られている。

パン・ギムン事務総長からのメッセージもご覧ください(英語のみ):