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フィリピン台風被災者100万人に緊急食糧支援

フィリピン台風被災者100万人に緊急食糧支援
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フィリピンを襲った台風16号「ケッツアーナ」は、過去40年間で最悪の記録的豪雨をマニラ市や周辺地域にもたらし、フィリピン政府によれば390万人が被災、90万人が避難生活を余儀なくされている。

フィリピン政府が大規模な援助活動を展開しているが、国際社会にも救援要請があったため、WFP は台風16号により被災した人々に、向こう3ヶ月にわたり緊急食糧支援を実施することを決定。最も支援が必要とされる10月には、100万人を対象に食糧を配給する。

「フィリピンの人々は今、泥水をかきわけ、家族や家財を探さなければならないような大惨事に直面しています。WFPはフィリピン政府との連携のもと、洪水被害ですべてを失った人々に食糧やその他支援物資を届け、支援していきます」とジョセット・シーランWFP事務局長は話した。

WFPは、すでに740トンの米の輸送を開始。支援米は、フィリピン当局により、首都マニラなど最も被害が大きい地域の被災者に配給される。

さらに、WFPはヘリコプターやボートを出動させ、政府や他の人道支援機関が被災地に救援物資を迅速に届けられるよう手助けをしている。ヘリコプターは、低地に住む人々の避難や、インフラの被害状況調査にも活用される。また、他の国連諸機関・NGOなどが連携して効率のよい支援ができるよう、WFPは緊急情報通信システム網を構築し、これらの支援機関にも提供する。

シーラン事務局長は支援の必要性が高まる今、国際社会からの更なる支援を期待したいと話している。

台風16号による被害の復旧もままならない中、大型の台風17号「パルマ」がフィリピンに接近。10月4日(日)にはフィリピン北東部を直撃後、海上へ抜けたが、海上に数日間とどまる可能性があり、さらなる豪雨や地すべりの被害が懸念されている。