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2か月ぶりに焼きたてのパン 夜間に届いた限られた物資で一部のパン工場が再開

WFP/Ali Jadallah. Limited bread production resumes at a WFP-supported bakery in Deir al-Balah.
【ガザ地区、パレスチナ】WFP国連世界食糧計画の支援を受けたガザ地区中部および南部の一部のパン工場が、ついにパンの製造を再開しました。これはケレム・シャローム国境検問所からトラック数台が物資を積み、夜通し配送を行った結果です。

これらのパン工場は現在、温かい食事を提供する炊き出しキッチンを通じて、パンを配布しています。しかし80日近くに及ぶ人道支援の完全封鎖の後、人々はいまだに飢きんの高いリスクに直面しており、ガザ全域でさらなる支援が急務です。

「私たちは今、広範な飢餓を防ぐための時間との闘いをしています」とWFPパレスチナ地域事務所のアントワーヌ・ルナール所長は述べました。「WFPは極めて困窮したガザの人々に不可欠な食料を、あらゆる機会を活用して届けます。しかしこれは、壊滅的な飢餓レベルを逆転させるにはあまりに微々たる支援にすぎません。人道機関には、命を救う支援をガザに大量に届けるため、即時かつ無制限で安全なアクセスが必要です。それが唯一、この大惨事を回避する道です」。

今週、重要な支援物資がガザに搬入されました。小麦粉や炊き出しに必要な物資のほか、乳児用粉ミルク、栄養不良の子ども向けの栄養補助食品、医薬品などが含まれています。しかし、食料支援は11食だけでは不十分であり、飢きんのリスクを実質的に後退させるには、より多様な食品を提供する必要があります。最も効果的な支援手段でもある、家族単位の直接的な食料配布はいまだに許可されておらず、それを変える必要があります。

すでに14万トン以上の食料(ガザ全人口を2か月分相当)が支援回廊に備蓄されており、いつでも大規模に搬入可能な体制が整っています。

WFPはすべての関係者に対してこの原則を尊重し、ガザ全土で飢餓に直面している200万人以上への迅速、安全、かつ妨げのない支援の大規模搬入を可能にするよう強く求めます。

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WFP国連世界食糧計画は世界最大の人道支援組織であり、緊急事態において人命を救い、食料支援を通じて紛争、災害、気候変動の影響から立ち直ろうとする人々の平和、安定、繁栄への道を築いています。

トピック

パレスチナ 紛争 食料安全保障 ロジスティックスと輸送ネットワーク

お問い合わせ

WFP 国連世界食糧計画 日本事務所 広報

田中 理子  satoko.tanaka@wfp.org