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東部コンゴの危機 ― 増え続ける避難民へ緊急食糧支援を拡大

東部コンゴの危機 ― 増え続ける避難民へ緊急食糧支援を拡大
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ゴマ発

戦闘の悪化が続くコンゴ民主共和国でWFPは5日、東部ゴマ周辺の6ヶ所のキャンプに収容されている約135,000人以上の避難民へ緊急食糧配給を開始した。この地域では、内戦の激化で道路が一時的に遮断されたため食糧の輸送・供給が止まり、食糧不足に陥っていた。今回の配給は、そうした被災者への緊急支援活動の一環であり、栄養失調状態にある避難民の子どもたちへの高カロリービスケットの配給などが含まれる。人々が食糧を求めて市内を動き回ることで起きる混乱を防ぐため、10日分の配給は全てのキャンプにおいて一斉に行われた。

「WFPは、被災した人々に食糧を迅速に届けられるよう、全力で対処している。彼らは過去何年にもわたって、何度も同じような目にあってきた人たちであり、そして今また苦しんでいる。北キブ州では、何千、何万という人々が避難せざるを得なくなってしまったが、我々は彼らを助けることに全力を尽くしている」と、WFPのムスタファ・ダーボウ南・東・中部アフリカ地域局長は話す。

ゴマでの食糧不足を補うため、WFPはコンゴ内部の近隣地域にある緊急備蓄食糧や、周辺国のウガンダ、タンザニア、ルワンダの倉庫から食糧を取り寄せて対応している。WFPでは緊急食糧支援を強化し最も迅速に対応するため、ゴマ地方事務所の人員を国内外から補充、増員している。また、赤十字国際委員会とも連携して避難民の支援に当たっている。

3日から4日にかけて北東部のルチュル地域で国連機関合同の現地調査が行われたが、戦闘の激化に伴い、中断を余儀なくされた。ダーボウ地域局長は、現状を「治安は極めて悪く不安定で、我々の支援を必要とする人たちに食糧を届けることが非常に困難な環境にある」と語り、「最も支援が必要な人たちに食糧を届けるには、治安の確保が不可欠だ」と強調する。

WFPは緊急時、国連の物流網の整備において中心的な役割を担っており、ベルギー政府所有の貨物航空機のゴマ空港への離着陸のサポートも行っている。4日には食糧や医薬品などの人道支援物資第一便が到着した。また、WFPは5つの倉庫をUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に避難民のシェルターとして貸し出しており、人道支援機関全体の緊急支援を支えている。

WFPは新たに避難民が発生しているオリエンタール州へも支援を拡大しているが、複数の戦闘地域における支援を同時展開することは非常に困難を極めている。WFPの活動の継続と拡大のためにも各国ドナーや市民からのサポートが急がれる。

募金受付中

コンゴの避難民の方々への緊急食糧支援のため、募金を受け付けています。皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

ゆうちょ銀行から
口座番号:00290-8-37418 加入者名:国連WFP協会 金額:ご寄付額を明記ください。
通信欄: コンゴ緊急支援
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