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アフリカの広範囲で洪水 150万人に影響 (和文要約)

アフリカの広範囲で洪水 150万人に影響 (和文要約)
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アフリカの広範囲で洪水 150万人に影響

ナイロビ発−大雨の影響で、西アフリカに位置するモーリタニアから、東アフリカに位置するケニアにかけての広範囲で洪水が発生している。これにより、少なくとも150万人の人々が被害を受けている。

WFPは政府や他支援機関と共に、数カ国の洪水被災者に対して緊急食糧支援を開始。必要な地域にはヘリコプターやボートを用い支援を行っている。しかし資金不足が問題となっている国々があり、そのひとつであるウガンダでは、今後6ヶ月に渡り30万人の洪水被災者を支援するため6500万米ドルを必要としている。

西アフリカ地域
今回の洪水は西アフリカでこの10年間に起きた洪水の中で最も深刻な被害をもたらしている。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、西アフリカ地域18カ国の約50万人が被災。

トーゴ:緊急に行われた調査では、6万人が緊急食糧支援を必要としている。広範囲にわたって耕作地の土壌が流出、3万戸の家屋および6基のダムが破壊。20人が死亡。WFPは近日中に6千人に対する40トンの食糧を届ける予定であるが、被災者に2ヶ月間支援を行うためには2300トンの食糧が必要であると推測されている。

ガーナ:国連災害評価調整チームの予測では、7万5千人の人々が食糧だけでなく、衣服、毛布、調理器具などの支援も必要としている。人々は学校などへ避難している。東部地域では水が引かず、道路利用が困難な状況にある。

モーリタニア:一部の都市でインフラが破壊されたため、WFPは仮設倉庫を設置。さらに5歳未満の栄養不足の子ども300人、妊娠中や授乳中の母親120人に対して支援を行うための施設を6施設開設した。

ニジェール:4550人の被災者に対して食糧支援を実施。

マリ:1万5千人の被災者に対して食糧支援を実施。

東アフリカ・中央アフリカ地域
ウガンダ:乾期に起こった今回の洪水は、ジャガイモやミレット、キャッサバといった多くの農作物に被害をもたらした。洪水により30万人が被災しており、WFPはこれまでに約3万2千人に対して526トンの食糧支援を実施。今後3月まで洪水の被災者のほか、難民や紛争被害者170万人に支援を継続するため、6460万米ドルを必要としている。食糧支援を行うために必要なヘリコプター、ボートなどの支援も望まれる。雨は10月まで続くとみられ、さらなる被害の拡大が懸念される。

スーダン:50万人が被災。20万人が家を失い、113人が死亡した。4万2千ヘクタールに及ぶ農作物と、1万2千頭の家畜が洪水により失われた。衛生状態の悪化により下痢の症状が人々の間で見られ、それにより既に57人が死亡。国連とNGOは衛生的な水を100万人以上に供給し、臨時避難所を20万ヵ所設置。WFPは約8万9千人の洪水被害者に対して食糧支援を行った。

エチオピア:北部、西部、南部を合わせて約18万人が被災しており、WFPは6万人以上の人々に食糧支援を開始。約4万人が住む場所を失い、避難所や親戚の家などに避難している。政府はWFPからの穀類、植物油、栄養強化ビスケットなど1400トンの食糧を6万人に対して供給。17人が死亡、3万4千ヘクタールに及ぶ農作物、4000頭の家畜が失われた。

ルワンダ:17人が死亡、7000人が家を失った。ルワンダ政府は自国で2ヶ月間の食糧支援を行えるとしておりWFPへの支援は要請していないが、収穫予定の農作物が被害に遭ったことなどから、少なくとも6ヶ月間の支援が必要であると予測されている。すでにWFPはコンゴからの難民へ支援をしている他、被災地域周辺の栄養センターでも食糧配給を行っている。また洪水の被害を拡大する土壌浸食を食い止めるため、植林事業を計画し、作業に従事した農民に対して食糧を支援する活動(Food-for-Work「労働の対価としての食糧」)の実施も検討中だ。

ケニア:1700世帯が家を失い、政府とNGOからの支援が行われている。WFPが支援している地域の中には、雨により道路が切断されたところもあるが、洪水の被害はまだ報告されていない。雨期はまだ終了しておらず10月から11月にかけての長期予測では、平均雨量と同程度かそれより少ない降雨量が予測されいてる。しかし去年の10月から12月にかけては大洪水が発生しており、予断を許さない。