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~10月16日は世界食料デー~ 国連WFP、「飢餓ゼロ」の実現への協力を世界へ呼びかけ

~10月16日は世界食料デー~ 国連WFP、「飢餓ゼロ」の実現への協力を世界へ呼びかけ
世界食料デーの今日、アーサリン・カズン国連WFP事務局長は、「飢餓ゼロ」、すなわち飢餓のない世界の実現のために行動するよう、国際社会に向けて訴えます。

カズン事務局長は本日、国連食糧農業機関(FAO)主催の記念イベントにて、子どもも女性も男性も、誰一人空腹のまま眠りにつくことのない2030年の世界を想像してほしいと呼びかけ、2030年までに「飢餓ゼロ」を実現するため、今日ここから私たち一人ひとりが立ち上がってできることを行わなければならない、と訴える予定です。

カズン事務局長は、我々が一丸となり行動すれば、世界に必要な変化を起こすことができると信じています。世界に必要な変化とは、極度の貧困をなくすことや、小規模農家の支援、また社会保障への投資により、最も弱い立場にある人々が一年を通じて栄養のある食べ物を得られるようにすること、などです。

「飢餓ゼロ」は、私たちの共通目標であり、私たちが望む世界でもあります。カズン事務局長は世界食料デーを記念し、ソーシャルメディア上で「#ZeroHunger」「#飢餓ゼロ」のハッシュタグを拡散し、国連の潘基文事務総長が打ち出した「飢餓ゼロへの挑戦(英語名 ゼロ・ハンガー・チャレンジ)」を応援してほしいと訴えます。また、世界中の人々に、フェイスブックの特設コミュニティーページへの参加を呼びかけ、さらにプロフィール画像を「飢餓ゼロ」を表現した白い輪で顔を囲ったものへ切り替え、支持を表明してもらえるようお願いします(画像の自動生成ツール<英語>はこちら)。

先月、ニューヨークで、「飢餓に終止符を打つこと」を含め、17の「持続可能な開発目標」が採択されました。これらの目標を作り上げる過程では、人間が中心に据えられました。だからこそ、私たち一人ひとりの行動が重要であり、2030年の目標達成を目指して全員が協力しなければならない、とカズン事務局長は訴える予定です。

本日、国連WFPは、「飢餓ゼロ」、すなわち飢餓のない世界の実現に向けて、ソーシャルメディアキャンペーンを開始します。このキャンペーンでは、人間を中心に据え、生活をいかに向上させられるかを伝えます。

未来はひとつ、飢餓をゼロに(英語名 One Future, #ZeroHunger)」と名づけられたこのキャンペーンでは、「飢餓に終止符を打つ」という目標の達成に向け、世界がひとつになるように訴えかける動画も配信されます。

「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals, 略称SDGs、別名グローバル・ゴールズ)のうち、第2目標は、「飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養改善を達成し、持続可能な農業を推進する」ことを目指します。17の目標は互いに関連しており、飢餓と栄養不良の問題は、他の目標の進展なくして解決できません。

「世界の70億の人々は同じ未来を共有しています。南スーダンの村で一人の女の子と出会ったとしましょう。私たちの未来は彼女の手の中にあるのです。」とカズン事務局長は記念イベントで述べる予定です。「この女の子は、栄養のある食事や教育が必要です。そうして、彼女は飢餓のない世界の構築に参加できるようになります。私たち一人ひとりが、世界の繁栄と平和に向けて、それぞれの役割を担っているのです。」とカズン事務局長は述べます。

特設ウェブサイトでは、「飢餓ゼロ」の実現に向けて何ができるか、さまざまな方法を紹介しています。例えば、「#ZeroHunger」や「#飢餓ゼロ」というハッシュタグを拡散する方法や、オンライングループに参加して「飢餓ゼロ」の支持メッセージを拡散する方法などを紹介しています。

また、日本では、10月16日の世界食料デーに合わせ、「届けよう!未来を育む給食~1万人に1年間、学ぶ喜びを~」キャンペーンを、10月1日から12月31日まで3カ月間実施します。本キャンペーンは、国連WFPの学校給食支援を集中的に推進することで、1万人の子どもたちに1年間、十分な栄養と継続的な教育の機会を提供することを目指します。
詳しくは こちら

世界の食料不安の現状2015年報告」によれば、現在7億9500万人の人々が飢餓に直面していますが、10年前と比べると1億6700万人の減少です。この前進を加速させ、無数の命を救い、2030年までに飢餓のない世界を実現するためには、毎年、全世界のGDPの0.3パーセントにあたる、2650億ドルの投資が必要になります。飢餓のない世界に投資することで、世界はより大きく繁栄することができます。

世界食料デー 国連事務総長メッセージ

「未来はひとつ、飢餓をゼロに #ZeroHunger」 キャンペーン動画はこちら