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コロナウイルスが命と生活を奪い、今後数カ月で飢餓が急増=国連新報告書

COVID-19パンデミックはナイジェリアの学童に大きな影響を与え、約3,900万人の子どもと若者が学校閉鎖の影響を受けています。国連WFPは、ナイジェリアが学校の安全な再開を計画し、将来に向けて学校給食プログラムを強化するための支援を行っていきます。写真:WFP/Damilola Onafuwa
ローマ – 本日発表された新しい報告書によると、COVID-19 のパンデミックの影響により、25 カ国の人々が今後数カ月の間に壊滅的なレベルの飢餓に直面することが明らかになりました。国連世界食糧計画(国連WFP)と国連食糧農業機関(FAO)がまとめた「急性食料安全保障ホットスポット早期警告分析」によると、ニーズが最も集中しているのはアフリカだが、中所得国を含むラテンアメリカとカリブ海諸国、中東とアジアの国々も深刻なレベルの食料不安により打撃を受けています。

 

国連WFPのデイビッド・ビーズリー事務局長は「3カ月前の国連安全保障理事会で 私は世界の指導者たちに 聖書に出てくるような規模の飢饉の危険性があると話しました。私たちの最新のデータによると、それ以来、世界の最貧家庭の何百万人もの人々が、さらに奈落の底に追いやられています。生計が前例のない速さで破壊され、現在彼らの生活は飢餓によって切迫した危険にさらされています。はっきり言います。人々が苦しんでいるこのパンデミックを終わらせるために今行動しなければ、多くの人が死ぬことになります」と述べました。

 

パンデミックの拡大に伴い 地球上で最も脆弱な国々では食料不安が深刻化しており、最悪の事態を防ぐために、国連WFPは絶望的なレベルの飢餓に直面している前代未聞の1億3,800万人へ食料支援を拡大しています。

 

急増する食料不安への国連 WFP の対応にかかる費用は 49 億米ドルと推計されており、、さらに 5 億ドルが最も危機にさらされている国々での飢饉の発生を防ぐために使われます。

 

これは国連史上最大のアピールであり、本日更新されたCOVID-19のグローバル人道対応計画の半分以上、100億米ドル以上に相当します。この計画は、紛争や気候変動、経済危機の影響を受けている60カ国以上の幅広い人道的ニーズをカバーしています。

 

これらのリスクの高い国々における急性の食料不安を抱える人々の数は、命を救うための支援が緊急に提供されなければ、COVID-19以前の推定1億4,900万人から年末までに2億7,000万人に増加する可能性があります。最近の推計では、パンデミックに関連した重要な保健・栄養サービスの中断の結果、今後6カ月間に予防可能な原因で毎日最大6,000人の子どもたちが死亡する可能性があることも示唆されています。

 

レポートはコチラから:Early Warning Analysis of Acute Food Security Hotspots

写真はコチラから:Photos

動画はコチラから:Video

 

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国連WFPは世界最大の人道支援機関です。緊急時に人々の命を救う食料支援を届けるとともに、社会の繁栄を築き、紛争や自然災害、気候変動の影響から再起する人々の持続可能な未来を支えています。 

トピック

食料安全保障 医療・保健の危機 サプライチェーン

お問い合わせ

本件に関する報道関係お問い合わせ先:

WFP国連世界食糧計画日本事務所 

広報官 上野きより Tel. 03-5766-5211 Email. press@wfp.or.jp

 

LINK:

Early Warning Analysis of Acute Food Security Hotspots