コロンビアでM7.4の大地震、飢餓がさらに深刻化-WFP は支援を開始
8月10日にコロンビアを襲った地震は、紛争や気候変動による影響によりすでに複雑化していた人道危機をさらに深刻化させた。
コロンビアで今世紀最大規模となったマグニチュード7.4の地震は、太平洋に面したチョコ県で発生し、コロンビア西部全域で数百マイルにわたって揺れが感じられた。 地震により200人以上が死亡し、2,500人以上が負傷しており、死者の多くはコロンビアで3番目に人口の多い都市カリで見られた。
一部の地域では今も停電が続いており、道路の損壊、橋の崩落、倒木によって地域社会が孤立している。被害状況調査は現在も進行中であり、被害の全容はまだ明らかになっていない。これは、6月のベネズエラ地震に続き、ここ数週間で南アメリカを襲った2度目の大規模災害である。
現在地震の被害を受けている地域では、地震が起きる前から食料不安が最も深刻であり、今回の災害によって飢餓がさらに深刻化する恐れがある。
「地震発生後の最初の72時間は、捜索・救助活動を行う上でも、ニーズが急増する前に食料や救援物資を配備する上でも極めて重要です」――WFPコロンビア国事務所副所長、ジュリア・バルディ
「壊滅的な地震に見舞われたコロンビアの人々に、WFPは連帯の意を表します」と、世界食糧計画(WFP)コロンビア国事務所のジュリア・バルディ副所長は述べた。「現地チームからの報告によると、地域社会は依然として動揺しており、さらなる余震を恐れているとのことです。
「地震発生後の最初の72時間は、捜索・救助活動を行う上で極めて重要であり、ニーズが急増する前に食料や救援物資を配備しておくためにも不可欠です。」
地震前からすでに飢餓は危機的な水準に
チョコ州では、人口の31%が食料不安に直面しており、紛争や避難民の発生によって状況はさらに悪化している。一方、バジェ・デル・カウカ州ではその割合は29%に達している。コロンビアの最も脆弱な地域では、計700万人がすでに中程度または深刻な食料不安に直面しており、多くの世帯がさらなる打撃を吸収する余力は限られている。
コロンビア政府からの国際支援要請を受け、世界食糧計画(WFP)は支援体制を整備し、被災コミュニティへの支援準備を整えている。
WFPは60年近くにわたりコロンビアの脆弱なコミュニティを支援しており、今回の地震で最も大きな被害を受けた地域のいくつかには、すでに拠点を構えている。河川網を船でしか移動できないような遠隔地のコミュニティを含め、被害が最も甚大な地域の一部へのアクセスも確保している。
現金および「援助」から「支援」へ~進化する国連WFP
「被災地域におけるWFPの既存の活動拠点は、ニーズが明確になるにつれて支援を迅速に拡大するための強固な基盤となります」とバルディ副事務所長は述べた。「備蓄は被災地域に十分近い場所にあり、迅速な対応が可能であるほか、WFPの地域および世界的な供給ネットワークを通じて追加の物資も確保できます。」
2026年1月から6月にかけて、WFPはコロンビア全土で、紛争、気候変動による災害、および複合的な移住の影響を受けたコミュニティに対し、命を救う食糧支援や現金等での食料支援を通じて、約26万人を支援。この支援対象には7万5,000人の子ども(うち7,000人は移民の子ども)が含まれており、毎月13の自治体で120万食以上の学校給食が提供された。
WFPの既存の現金支援プログラムは、地震の被害を受けた家族が緊急のニーズを満たし、より迅速に復興するのを支援することができる。コロンビア国内には約4,500トンの食料が事前配備されており、被災地から十分に近いため、必要に応じて迅速な対応が可能である。
カリ、ペレイラ、マニサレスといった西部の主要都市へのアクセスは比較的良好であり、迅速な支援が可能である一方、インフラの損壊や交通網の制限により、最も被害の甚大な遠隔地のコミュニティへの支援ははるかに困難となると見込まれている。
WFPは、10万人に3か月間にわたり救命食糧支援を提供するため、2,300万米ドルの資金提供を呼びかけています。