飢餓のホットスポット: 4カ国が飢きんに直面していると国連報告書が警告
ストーリー | 2022 1 月 28
紛争、新型コロナウイルス感染症、気候危機、そして価格の高騰が重なり、世界で8億2800万人の飢えに苦しむ人びとが危機にさらされています。
毎晩8億2800万人の人びとが空腹のまま眠りにつくなか、深刻な飢餓(急性食料不安)に苦しむ人びとの数は2019年以降、1億3500万人(新型コロナウイルスのパンデミック前に53か国において)から3億4500万人(82か国)へ、2億人増加し、45か国で合計5,000万人が緊急レベルの飢餓に直面しています。
ニーズが急激に高まっている一方、資金は底をついています。国連WFPは2022年に1億5200万人に支援を届けるため222億ドルを必要としています。しかし、世界経済が新型コロナウイルスのパンデミックによって揺らぐ中、ニーズに対する資金不足がこれまでにないほど拡大しています。
私たちは今、重要な岐路に立っています。飢餓の大惨事を防ぐためには、政府ドナーだけではなく、すべての人の協力が必要です。一人ひとりの寛大なご支援によって国連WFPの資金の大部分が支えられているからです。民間企業は技術協力や知識の移転、資金提供などによって支援をすることができます。高額支援者や一般の方たち、若者やインフルエンサー、著名人も世界の飢餓という不公平に声を上げることができます。
必要な資金が確保できなければ、命が失われ、苦労して得た開発の成果が失われてしまいます。