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4,500万人の人びとが飢きんの危機に瀕しています。

国連WFPは世界43カ国における飢きんを未然に防ぐため資金を必要としています。
, Peyvand Khorsandi & Paul Anthem
Nigeria
ナイジェリア:マイドゥグリの国連WFP支援診療所において生後11カ月の女の子の上腕周囲長測定(赤は極度の栄養不良を示しています。) Photo: WFP/Oluwaseun Oluwamuyiwa

国連WFPは本日(118)43カ国で合計4,500万人が飢きんの危機に瀕しており、たとえわずかな衝撃でも極限状態に追い詰められてしまうと警告しました。

この数字は、今年初めの4200万人、2019年の2700万人から増加しています。

緊急の食料支援がなければ、彼らは飢きんに陥ってしまいます。危機に瀕した人びとの状況を改善するには、即座に現金を投入する必要があります。

政府は増大するニーズへの対応に悪戦苦闘しています。そのため、国連WFPは裕福な個人に、一歩踏み込んだ、文字通り飢きんの危機に瀕している人びとの基本的な緊急食料ニーズを満たすための支援を求めています。

 

国連WFPのデビッド・ビーズリー事務局長は、緊急の呼びかけを行いました。「このまま支援が届けられなければ、4,500万人の人びとが文字通り命を落としてしまいます。単純なことです。」

 

新型コロナウィルス感染症が世界の脆弱性を悪化させていることは否定できませんが、人為的な紛争は不安定さを助長し、世界を脅かす破壊的な飢きんの新潮流を引き起こしています。その犠牲となっている人びとの悲惨さは想像を絶するものです。」と述べています。

 

アフガニスタンは、世界最大の人道的危機となりつつあり、この国のニーズは、エチオピア、南スーダン、シリア、そしてイエメンといった他の最悪の被害を受けた国々を上回っています。

Madagascar
6月17日、ダンボヴォンブ地区の栄養センターで、深刻な栄養不良の治療を求める家族や子どもたちと面会する国連WFPのデイビッド・ビーズリー事務局長。  Photo: WFP/Shelley Thakral​​

食料不安を評価するための世界標準である最新の総合的食料安全保障レベル分類(IPC)によると、アフガニスタンでは2,280万人が深刻な急性食料不安に陥る恐れがあり、そのうち870万人が緊急事態の飢餓(IPCフェーズ4)に直面するとみられています。近日中に発表される予定の新たな数値では、状況がさらに悪化していることが予想されます。

 

国連WFPは、国連がIPC分析を行ってきた10年間で、アフガニスタン国内でこれほど多くの人びとが緊急事態の食料不安に直面していることを確認したことはありません。

 

世界全体では、新型コロナウィルス感染症のパンデミック以前に比べ、1,500万人以上の人びとが餓死の危機にさらされています。

 

気候変動に関連した異常気象、紛争、あるいは両方の飢餓要因の致命的な相互作用など、わずかな衝撃で何千万人もの人びとが取り返しのつかない危機に陥る可能性があることを、国連WFP1年以上前から警告してきました。

 

国連WFP今年、13900万人を対象に、史上最大の活動を行っています。しかし、そこには計り知れないハードルがあります。2020年には、異常気象により3,000万人、紛争により1,000万人の人びとが避難しており、これらの数字、またその対応のための費用は、今後も増加することが予想されます。

国連WFPのチーフエコノミストであるアリフ・フセイン氏は、高騰するコストがいかに組織の活動に影響を与え、緊急の現金支援を必要としているかを説明しました。

 

「食料調達価格は1年前と比べて21%上昇しており、昨年と同じ量の食料を購入した場合、3億米ドルの増加となります。」「燃料価格の高騰により輸送コストは急上昇を続け、1年前に1,000ドルだったコンテナが今では4,000ドル、あるいはそれ以上になっています。」と述べました。

 

今週発表される予定の最新の数字では、支援を必要としている人びとの状況はさらに厳しいものになるだろうフセイン氏は言います。「紛争、気候危機、新型コロナウィルス感染症の経済的影響を解決しない限り、これらの数字が改善されることはありません。私たちは、何百万人もの子どもたちの希望と未来のために日々活動しています。」

 

国連WFPは、飢きんを未然に防ぎ、人びとを餓死の危機から救うことができる唯一の立場にあり、80カ国以上で活動している現場での大きな存在感と、何十年にもわたって飢餓と闘ってきた最先端の専門知識を有しています。

A woman with whose 10-month-old boy is suffering malnutrition at a WFP supported clinic in Al Dhale. Photo: WFP/Saleh Bin Haiyan
イエメン アルダールにある国連WFPが支援する診療所で、栄養不良に陥っている生後10カ月の男の子とその母親。 Photo: Saleh Bin Haiyan

飢きんに直面している人びとの命を救うために国連WFPが展開できる最も強力なツールは、緊急食料支援です。これは、短期間で食料不安や飢きんの直接的な影響を軽減、回避するために、引き続き重要な支援です。

 

餓死の脅威をなくし、飢きんを完全に防ぐためには、教育、栄養、生活の回復力、社会的保護システムを強化するプロセスなど、より長期的で複雑な介入が必要です。

 

国連WFPの飢餓対策についての詳細はこちら

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