ストーリー | 09 4 月 2021
「子どもたちは私たちよりも大切な存在です」と語るサフィアさんは、子どもたちに食事を食べさせるために、頻繁に食事を抜いています。「子どもたちが食事をしているとき、私は空腹を感じません......子どもたちがお腹いっぱいになれば、私もお腹いっぱいになります。子どもたちが病気になれば、私も病気になります。」
2020年の夏、サフィアさんは息子のスルタン君が急性栄養不良になったのを沈痛な思いで見ていました。重度の急性栄養不良(Severe acute malnutrition:SAM)は、飢餓の中でも最も危険な状態のひとつです。当時、夫のアラファトさんは、戦争で荒廃したイエメンを襲った新型コロナウィルスの影響で、仕事を見つけるのに苦労しており、一家は1日2食を食べるのがやっとという状態でした。