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イエメンの現状

最も弱い立場にある1300万人の人々に食料を供給することを目指し、イエメンでのWFPの緊急対応は世界でも最大規模となっています。

現在のイエメンの飢餓のレベルは前例がなく、数百万人が厳しい苦しみの中にいます。継続的な人道支援にもかかわらず、1700万人以上のイエメン人が食料不安に陥っており、そのうち1000万人近くが急性の食料不安に陥っています。

子どもの栄養不良率は世界でもトップクラスであり、栄養状況は悪化の一途をたどっています。最近の調査では、3分の1近くの家庭で食生活に格差があり、豆類、野菜、果物、乳製品、肉などの食品をほとんど摂取していないことが明らかになりました。イエメンの女性と子どもの栄養不良率は依然として世界で最も高く、130万人以上の妊産婦と220万人以上の5歳未満の子どもが急性栄養不良のために治療を必要としています。

イエメンの人道的状況は非常に脆く、食料、燃料、医薬品など重要な生活必需品を届けるパイプラインの寸断が、何百万人もの人々を飢餓状態や死に追いやる恐れがあります。国連WFPは、最も食料を必要としている人々に対し円滑に支援を届け、飢饉を回避するための無制限のアクセスを求めています。

国連WFPのイエメン緊急支援

食料支援
2022年、国連WFPは約1,300万人に小麦粉、豆類、油、砂糖、塩の現物支給または同量の食料を購入できるバウチャーや現金による緊急食料支援を届けることを目指しています。
現金支援
国連WFPは、イエメンの中でも市場が安定していて、食料が手に入る地域では、現金による支援を拡大しています。この現金支援プログラムには、新しい生体認証システムが導入され、受益者の登録を行っています。人々は現物支援の価値と同額の現金を受け取り、地元の商店で食料を購入できるため、地域経済の活性化に繋がります。イエメン南部は北部と比べて食料価格が高いため、現金支給の額も調整しています。
栄養支援
イエメンの子どもや女性のあいだで多い栄養不良に対応するため、国連WFPは2022年に250万人の妊産婦と子どもへの栄養支援を届けることを目指しています。
学校給食支援
国連WFPは、2022年に240万人の児童に栄養価の高いおやつ(デーツバーまたは高カロリービスケット)を提供することを目指しています。このプログラムは、紛争で大きな打撃を受け、就学率が低く、食料不安が広がっている地域に重点を置いています。
ロジスティクス
国連WFPが管理する国連人道支援航空サービス(UNHAS)は、サナア、ジブチ、アンマンの間で人道支援に携わるスタッフを輸送しています。また、ロジスティクス・クラスターは、アデンとジブチの間で週1回の海上輸送シャトルを運行し、人道支援者を運んでいます。

支援の方法

飢餓の危機から、命を救うためご協力をお願いします。イエメンなどの国では、お腹をすかせた人びとが私たちの食料支援を頼りに生活しています。国連WFPの資金は不足しています。
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