© WFP/Rein Skullerud
モザンビーク:サイクロン被災地緊急支援
モザンビークを襲った1000年で最大規模といわれる熱帯低気圧、サイクロン「イダイ」は、3月14日の夜に沿岸のベイラ近郊に上陸しました。
推定185万人がサイクロンで被災したとみられ、人道支援を必要としています。主にトウモロコシなど、40万ヘクタールの作物と共に、道路や橋など重要なインフラ設備も流されました。家畜や漁場など、主要な生計手段もまた深刻な影響を受けています。
犠牲者の正確な人数は未だ把握されておらず、現在数百人とされていますが、今後増加する可能性があります。今最も優先すべきことは、命を救うための食料と健康維持のための支援を生存者に届けることにより、さらなる犠牲者の増加を防ぐことです。
国連WFPはサイクロンの直後に緊急対応を開始し、170万人の被災者に支援をしていきます。
国連WFPのモザンビーク緊急支援
食料支援
国連WFPはベイラとその周辺の学校や協会に避難しているサイクロンの被災者に栄養を強化した小麦粉やトウモロコシベースのお粥を提供しています。国連WFPはまた、60トンの高エネルギービスケットを空輸し、ナマタンダ、ブジ、チモイオの洪水で孤立している人々に空中投下しました。
ロジスティックス
国連WFPが運営する国連人道支援航空サービス(UNHAS)によって配備された3台のMI-8輸送ヘリコプターが、食料、水、医薬品、テント、および浄水設備などの大型物資の輸送に使用されています。8トンの容量がある専門貨物機も稼働し、より広範な人道支援機関の活動をサポートしています。
緊急通信クラスター
緊急時に通信設備を整備する「緊急通信クラスター」のリーダーとして、国連WFPは政府や人道支援機関の緊急対応の加速に不可欠なネットワークの再構築に尽力しています。