F.Y. 2012


 

2012年度事業報告(2012/1/1~2012/12/31)

2012年国連WFP協会は、1)活動基盤の強化、2)寄付の拡充、3)広報・マーケティング活動の強化の3つを基本方針としました。

効果的かつ確実に寄付金収入を増加するため、活動基盤の改善・強化を行いました。寄付の拡充については、支援者ベースの拡大のためダイレクト・マーケティングを行い、新規および継続的な支援者の拡大を目的に、WFPマンスリー募金への加入の呼び掛けを実施しながら西アフリカのサヘル地域の緊急支援アピールなども展開しました。また企業各社に寄付つきキャンペーン商品の販売などをいただくなど、法人向けのファンドレイジング活動の活性化を実現させました。広報・マーケティング活動の強化としては、ACジャパンの支援キャンペーンの実現や、メディア露出の機会増加に努め、認知度の向上を図りました。2年ぶりに「WFPウォーク・ザ・ワールド」を開催し、また「WFPエッセイコンテスト2012」も実施することができました。

上記のとおり組織が一丸となり目標へ向けた努力をした結果、2012年度目標額10億円の達成には至らなかったものの、約5億6千7百万円の寄付金をいただくことができました。

評議員数は年初の609社から、年間に74社が新たに入会し、52社が退会した結果、純増22社の631社となりました。(2012年12月31日時点)

①活動基盤の強化

国連WFP協会の活動を「ファンドレイジング」という観点で見直し、効率良く、機動的に動ける体制を構築すべく、様々な取組をいたしました。年初にWFP本部のグローバル・パートナーであるボストンコンサルティンググループ(BCG)から、特に個人寄付拡充の分野に対しての無償コンサルテーションを受けることができました。その結果を踏まえて目標達成に向けた効果的な業務推進方法を検証し、業務フロー、会議体などを抜本的に見直しました。それに伴い組織変更、適材適所を目指した人事異動や採用、データベースのレビュー、業務の棚卸や整理、外注化を行い、一層の効率化と活動基盤の強化を行いました。

②寄付の拡充

目標額10億円の寄付金をいただくための攻めの個人向けのマーケティング施策、企業各社に寄付つきキャンペーン商品の販売をお願いする「レッドカップキャンペーン」を展開しました。赤いカップのキャンペーンマークを用いて学校給食プログラムへの協力をお願いした結果、6 社にご賛同いただきくことができました。また新に「WFPコーポレートプログラム」を導入し、関係強化のための施策を開始しました。

個人向けの施策であるダイレクト・マーケティングについては、寄付見込個人へのチラシ同梱やDM送付、最新情報とともに寄付の呼び掛けを行う、ニュースレターDM送付を行い、また緊急支援へのアピール、オンライン寄付の促進、遺贈パンフレットの刷新などの一連の施策を行いました。寄付の総額は、約5億6千7百万円を集めました。これは昨年度の東日本大震災向けの寄付を除いた寄付金額(4億8千万円)との比較においては、約9千3百万円の増加となり、増加率は約120%となります。

③広報・マーケティング活動の強化

認知度を向上するための積極的な活動を行いました。主なものとして、「国連WFP」という総称の導入、ACジャパンによる支援キャンペーンの継続、国連WFP協会の年次活動報告書の作成、WFP本部ウェブサイトのリニューアルがあります。

WFPの認知度向上を推進する取り組みとして、当協会の組織名称である、「国連世界食糧計画WFP協会(略称:国連WFP協会)」と「WFP 国連世界食糧計画」の総称となる、「国連WFP」という名称を導入し使用を開始しました。広報・マーケティング活動等において統一化されたわかりやすい名称を使用することは、覚えていただきやすくなるだけでなく、WFPのブランディングの価値向上にも寄与するものと考えています。

ACジャパンによる広告支援の継続が決まり、2012年7月1日より2013年6月30日までWFPの学校給食プログラムへの支援を呼びかける公共広告が、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、交通広告などを通じて全国展開されています。タンザニアの小学校で撮影されたこの広告は、WFPオフィシャルサポーターの知花くららさんが出演となったことでより多くの人の目に触れることに繋がっており、日本全国でWFPを広く認知してもらう機会となり、寄付の増加にも貢献しています。

また当協会の活動内容を今までは「ご寄付の使途レポート」やその他の資料を通じて報告してきましたが、年度の活動内容をわかりやすくまとめた冊子「国連WFP協会活動報告書2011」を初めて作成し、主だった支援企業・個人支援者等へお届けしました。このほか、日本のWFPのウェブサイトをWFPローマ本部の仕様にあわせてリニューアルし、各国のWFPウェブサイトと内容を統一いたしました。またFacebook、Twitter等のソーシャルメディアにもアカウントを設け、頻繁にWFP関連の情報を配信し、支援者増加、支援者との関係深化に努めています。

 

 

部門別報告

 

■事業部門

 

企業・団体

「レッドカップキャンペーン」に賛同していただいた寄付つき商品の販売による企業からのご支援の拡充に努め、提案強化を積極的に進めました。支援にご賛同いただいた企業および商品は下記の通りです。

・プリマハム株式会社「直火焼きハンバーグ」
・日清食品株式会社「チキンラーメン」
・株式会社中村屋「技あり仕込みビーフカリー、中華まん」
・株式会社湖池屋「ポリンキー 2 品」
・キューピー株式会社「ベビーフード 7 品」
・株式会社ファミリーマート「PBカップ麺 2 品、PB菓子パン 2 品」

この他にも、商品の売上を通じたご支援として、森永乳業(株)が製造・販売を行っているユニリーバ(リプトンティー)、(株)明光ネットワークジャパン(明光義塾オリジナル教材)があります。

企業・団体との新しいパートナーシップの在り方である「WFPコーポレートプログラム」の導入開始を始め、プログラムに沿って、「パートナー」企業、「コントリビューター」企業、「サポーター」企業を募りました。

その他、株主優待による寄付、給与天引きによる従業員寄付・各種ポイントプログラム・店頭募金箱・社内募金・クリック募金など、様々な支援方法を通じて寄付増加につなげました。

 

個人

個人からの寄付金拡充のため、対象を絞り、ダイレクト・マーケティングとオンライン寄付の施策を行い、特に新規の継続支援者である、WFPマンスリー募金者を募る事に注力しました。ダイレクト・マーケティングの具体的な内容としては、年数回の髙島屋のカタログへのチラシ同梱や商品同梱、ダイナーズのレンタルリストへのDM送付、アマゾンの商品同梱といった取り組みをしました。これらの施策ではレビューと効果測定を実施したうえで、次の施策実行を決め、効率的な資金運用を心掛けましたが、その結果当初計画していた夏の大規模な法人向けのDMは見送る事にいたしました。WFPマンスリー募金の支援者は一年間で約3,400件から、4,700件を超え、大変多くのご支援をいただくことができました。オンライン寄付促進のための施策は、全国で展開されているACジャパンの知花くららさんが登場する広告のイメージと関連性を持たせ、相乗効果を目指しました。また相続関連寄付の拡充のため, リーフレットを刷新、信託銀行および弁護士会等へ案内をし、個人の支援の機会拡大に努めました。

 

■広報

 

・安藤会長が「アフリカの角」地域の視察のため4月にエチオピアとケニアを訪問し、日本の支援が現地で活かされていることを確認してきました。その報告として食糧支援ニュースレターに特集記事を掲載したほか、7 月23 日に日本食糧新聞社主催で開催された「経営者フォーラム」では、安藤宏基会長が食品会社の経営幹部の方々を対象に講演を行いました。また現地視察を短編ビデオにまとめ、ウェブサイトでの掲載を行いました。同ビデオのナレーションは当協会顧問である俳優の辰巳琢郎さんにご協力いただきました。

・2年ぶりに「WFPウォーク・ザ・ワールド」を5月27日(日)横浜にて開催しました。2011年は東日本大震災の影響で開催を見送りましたが、2012年は天候にも恵まれ、2786人にご参加いだだきました。(団体・企業参加は1405人)。参加費の一部および募金箱などから集まった寄付金合計は2,831,989円になりました。当日はローマ本部から来日したアーサリン・カズン事務局長が冒頭の挨拶を行い、また林横浜市長にもご挨拶いただきました。特別協賛4社・協賛30社から総額790万円の協賛金をいただきました。

・2012年度のACジャパン支援キャンペーンの開始に合わせ、7月3日に国連大学にて記者発表会を開催しました。広告に登場する知花くららさんにご協力いただき、国連WFPの学校給食支援への協力を呼びかけていただき、多数のメディアで紹介されました。この他にも、知花くららさんには日本テレビ系列「アナザースカイ」の番組出演や、ご自身のブログなどで国連WFPの活動について触れていただき、支援の輪を広げていただきました。

・「WFPエッセイコンテスト2012 」を「食べる大切さ」というテーマで開催しました。全国から6,160通の作品を集め、特別協賛企業より一通につき30円の寄付(184,800円)が学校給食プログラムに寄せられました。審査員には湯川れいこさん(国連WFP協会顧問)、冨永愛さん(WFPオフィシャルサポーター兼国連WFP協会顧問)、知花くららさん(WFPオフィシャルサポーター)、竹下景子さん(国連WFP協会親善大使)、三國清三さん(国連WFP協会顧問)他に加わっていただきました。国連大学にて11月9日に表彰式を行った際、湯川れいこさん、竹下景子さんにご来場いただき、最優秀賞であるWFP賞の受賞作品を竹下景子氏に朗読していただきました。この朗読はウェブサイトにも掲載しています。

・2012年12月の横浜市の記者発表に当協会の安藤会長が参加し、2013年6月に開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V)に向けた取り組み・連携をアピールしました。横浜市はアフリカを応援する「ヨコハマfor アフリカ」キャンペーンを展開し、このキャンペーンを通じた収益は国連WFPに寄付されます。

・その他、グローバルフェスタ、横浜国際フェスタ、ワールドコラボフェスタ等の複数におよぶイベントや展示会に出展し、WFPの活動を来場者にアピールしました。

 

■管理

 

前述のボストンコンサルティンググループ(BCG)によるコンサルテーションを受け、また業務の拡大にも伴い、様々な施策を行いました。現行業務の整理および「見える化(可視化)」に始まり、業務の効率化およびサービス向上のための外注化、既存データベースのレビュー、および新システム構築などの一連の作業を行いましたが、これらの作業は、組織を横断して「タスクフォース」チームを編成し、業務の遂行をしました。

会議体の見直しも行い、意思決定と情報共有の場を定めました。退職や産休などによる人材不足を補うため、インターンや専門人材の採用ならびに出向者の受け入れ等を行い、適材適所を目指した人事配置を行いました。また労働生産性を改善するため残業を減らす努力をし、週1回の「ノー残業デー」の徹底、深夜残業および休日出勤の制限を行いました。このほか、新たに職務権限責任規程を制定し、また賃金体系を見直しました。

外部委託(外注化)に関しては、電話・メール問い合わせ対応等の業務に加え、入力業務、個人向けの領収書発行等の業務も外部へ委託(アウトソーシング)しました。

 

 

財務諸表

 

 

ご寄付の使途

皆さまからお預かりしたご寄付の使途と成果についてご報告します。