「皆、夫や息子、兄弟、父親を亡くしたの」~バングラデシュに逃れたロヒンギャ難民の証言~

Published on 28 September 2017

WFP/Silke Buhr

ミャンマーのラカイン州北部から隣国バングラデシュに逃れてきたロヒンギャ難民に対し、国連WFPは食糧支援を行っています。これまでのことや今の暮らしについて、女性たちの声をお聞きください。

ラヒマ(仮名)は淡々とした態度で私たちを家の中へ招き入れてくれました。「あなた方は私たちに食べ物をくれています。だからもちろん、こちらへ来て見てください。」彼女は、ミャンマーのラカイン州北部での暴力の勃発を受けてコックスバザールに着いた、何十万ものロヒンギャの人々の1人です。

最近できたばかりの避難場所で暮らす彼女と難民の仲間たち。配給場所から歩いて帰る道のりは長くはありませんが、彼女とそのきょうだいはそれぞれ25キロの米を運ばなければなりません。ラヒマの姪、ディララ(仮名)は、年下のきょうだい達のおなかを満たす「スーパー・シリアル」(栄養強化食品)を運ぶお手伝いをします。

私たちは竹の柱とビニールシートで出来た簡素な住居に着くと、座って話しました。ラヒマは、3メートル×5メートルくらいのこのスペースで、夜は4人の娘とともに寝ています。夫はミャンマーで殺されました。スペースは悪天候や好奇心旺盛な隣人たちからかろうじて守ってくれる程度で、無防備な一家には全くプライバシーがありません。

他の女性たちが会話に加わるため押し寄せてきました。皆、話したかったのです。皆、ミャンマーから逃れてバングラデシュに避難することになった恐怖の物語を語りたかったのです。銃弾や、弾丸や、ナイフについて。ここにいる誰もが、夫や息子、兄弟、父親を亡くしてしまいました。とある女性はこう語りました。「私たちは帰りたくありません。平和と正義が訪れるまでは。」

国連WFPのビスケット、米、ベビーフードといった質素な配給は、そのような喪失感と恐怖の前では微々たるものに思えますが、少なくとも当面、生きていくことへの不安は軽減させてくれます。国連WFP職員のビティカは女性たちに対し、栄養強化ビスケットの効用や、配給したスーパー・シリアルの粉末をどのように調理して赤ちゃんのためのお粥を作るのか、説明しました。

国連WFPは、何日も食べていない状態で到着する人々に対し、緊急食糧支援として栄養強化ビスケットを提供してきました。現在では家族向けに2週間分の米を配給しています。難民には赤ちゃんが多いのですが、過酷な状況でも健康を維持できるよう、栄養価の高いスーパー・シリアルを配っています。咳の音がよく聞こえ、私たちが座っている地面は最近の雨のせいでじめじめしていました。

「料理は1日に2回します」というラヒマ。台所として使っているテントの片隅の一区画には何かを燃やした跡がありましたが、米と、そして誰かからもらったのであろうじゃがいもを除けばあまり多くのものはありませんでした。難民に対する膨大な食糧支援は、国連WFPだけが行っているわけではありません。多くの地元の支援団体や国際機関も貢献しています。栄養価が高いだけの食事をもっとおいしくしようと、「娘の1人は、今、香辛料を探しに出かけています」とラヒマは言いました。

誰かが魚の干物について触れると、騒がしくなりました。「どこで手に入れたの?」「どこで魚の干物を配給していたの?」ここには共同体意識があり、何を受け取っているのか互いに知っていて、情報も共有しています。女性たちの多くがミャンマーで隣人同士であり、一緒に逃げてきました。そして今、彼女たちは食事を分かち合うと共に、ここにたどり着くまでの物語を分かち合っているのです。

 

国連WFPでは、バングラデシュをはじめとした世界各地で緊急支援を行っております。皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いします。

 

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