竹下景子さん、内戦後の復興を目指すスリランカを視察

Published on 05 July 2016

©Mayumi Rui

国連WFP協会親善大使の竹下景子さんが5月下旬、スリランカを視察で訪れました。同国は2009年まで26年間続いた内戦の影響で、今も全人口の22%にあたる470万人近くが栄養不良の状態にあります。

またスリランカでは自然災害が増えており、竹下さんが到着した際も、豪雨の影響で洪水や地滑りが発生し、大きな被害が出ていました。急遽コロンボ郊外の被災現場を訪れた竹下さんは「途上国では都市であっても自然災害にはもろく、特に貧しい方々が最も被害を受けるということを実感しました」と語りました。


竹下さんの洪水被災地視察の様子はこちら
国連WFPのスリランカ洪水緊急支援に関してはこちら
 

次に向かったのは内戦で最も被害を受けたスリランカ北部の地域です。北部では約43%の世帯が食糧不足に陥っており、母子の栄養不良が深刻です。そのため国連WFPは栄養強化食品の配給や栄養教育の実施により、母子の栄養状態の改善に力を入れています。診療所を訪れた竹下さんは「年齢の割に小さく見える子たちもいましたが、支援を受けて元気に育ってほしいです」と語りました。


竹下さんが視察した母子栄養支援の詳細はこちら

 

北部では戦火を逃れるために避難していた人々が少しずつ戻ってきて生活をゼロから立て直しており、昨年再定住が始まったジャフナ地域のテリパレイを訪れると、女性達が道路を整備していました。国連WFPは作業に参加する人たちに一日4~6時間当たり、食糧を買う足しにするための0.6ドルの現金を配布して新生活を後押ししています。女性たちに話を聞くと「生活は厳しいですが故郷に戻れて嬉しいです」と語ってくれました。竹下さんは「皆さんの生活が早く安定してより良くなることを心から願っています」と伝えました。

 

国連WFPは北部の計958校16万人の子ども達に対する学校給食支援も実施しています。マンナール地域のヴァダカンダル学校では現在454人の子ども達が通っています。訪問した日の給食は、国連WFPが提供した米・豆・魚の缶詰・油と、地元の農家から調達された野菜で作られたカレーでした。子どもの親に話を聞くと「家では朝は紅茶一杯しか出せず、食事も十分な量やカロリーを与えられないので、給食は本当に助かります」と話してくれました。

 

実はこの学校は2010年に国連WFP日本大使の知花くららさんが視察で訪れた学校で、今回は知花さんが当時出会った少年ニデルセン君にも会うことができました。ニデルセン君は活発で人懐こく、とても気配りが出来る素晴らしい少年に育っており、「しっかり勉強して将来は良い仕事に就いて、親の面倒をみられるようになりたい」と教えてくれました。ご両親に話を聞くと「内戦中は各地を転々としなくてはなりませんでしたが、今は新しい家も建設中で生活は楽ではありませんがとても幸せです。息子も給食のおかげで勉強にも遊びにも積極的に取り組んでいます」と語ってくれました。



知花さんの2010年スリランカ視察のレポートはこちら
 

視察を終えて竹下さんは、「ゼロからの出発となる彼らには、一過性ではなく継続的な支援が必要だと感じました。母子栄養支援で子どもの体重が増えたという話を聞いたり、元気に成長しているニデルセン君に会ったことで、支援の成果は確実に得られていると実感しました。彼らは困難に遭っても、貧しくても、たくましく生きています。そういう人たちへの支援がこれからも続けられていくよう願っています」と語りました。

視察の様子をまとめたムービー(約10分)をこちらからご覧いただけます。

 

 

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