西アフリカ、サヘル地域で猛威をふるう干ばつ

Published on 02 February 2012

 (C)WFP/Vigno Hounkanli

この10年で3度目となる大干ばつが、西アフリカのサハラ砂漠南縁に広がるサヘル地域で猛威をふるっており、現在、何百万人もの人々が飢餓に苦しんでいます。WFPでは、食糧が底をつく今後の季節、特に弱い立場にある女性や子どもが飢餓に陥らないよう、食糧の備蓄を進めています。
 ニアメ発
今年に入り、サヘルは大規模な干ばつに見舞われています。この地域では、2010年にも干ばつによる深刻な食糧不足が発生しており、人々は前回の干ばつからの復興もままならないうちに再び干ばつに見舞われました。一年のうち、家庭の食糧備蓄が最も少なくなる時期が近付いており、WFPでは、食糧難が予想される地域での食糧の備蓄を急いでいます。
 
広範囲に及ぶ干ばつ
干ばつは、ニジェールやモーリタニア、マリ、チャド、セネガル、ガンビア、ブルキナファソと、ナイジェリアの北部という非常に広い範囲で発生しています。それによりブルキナファソでは14%、またモーリタニアに至っては46%も収穫量が減少しました。不作に終わった農家は市場で購入するしか食糧確保の手立てがなく、この地域における食糧不足状況は悪化の一途をたどっています。
ニジェール政府は、550万人以上の国民が、飢餓に陥る危険を抱えているとし、迅速な対応を訴えています。また、チャドにおいてはサヘルに属する11地域のうち、6つの地域で危機的な栄養不良が発生しており、またその他5つの地域でも人々の栄養不良状態は深刻であるとされています。
 
飢餓の解決に向けて
WFPは、ニジェールで330万人、マリで75万人、そしてモーリタニアで40万人に食糧支援を行うべく活動を拡大しています。特に、子供や母親に対しては、栄養強化食品を配布し、子どもの飢餓による長期的な悪影響を防ごうとしています。
またそれ以外の地域では、地元の人々と協力して灌漑用水路等の建設を行い、その工事に参加した人に労働の対価として食糧を提供します。これは、将来的な干ばつへの対策ともなります。
 
(C)WFP/Photolibrary