飢餓の急増、世界食料デーに国連WFP事務局長が平和の必要性を訴える

Published on 16 October 2017

写真:WFP/Kabir Dhanji

ローマ発-国連WFP事務局長は「世界食料デー」の今日、紛争、移住、そして増加する飢餓の関係性が次々と明らかになる中で、平和への切実な願いを表しました。

「いつか、世界食料デーは平和で食料が十分にあることを祝う日になるでしょう。しかし残念ながら、現在はその日が非常に遠い先のことに思えます。暴力や紛争があまりにも多く、それによって多くの人々が飢え、支援を必要としています」と国連WFPデイビッド・ビーズリー事務局長は述べました。

国連が先月発表した、世界の食料安全保障と栄養の現状に関する年次報告書によると、この10年間、着実に減少してきた飢餓人口は再び増加し、8億1,500万人が飢餓状態にあり、そのうち4億8,900万人が紛争の被害を受けている国で暮らしています。

この数カ月でイエメン、南スーダン、バングラデシュの多くの避難民と会ってきたビーズリー事務局長は「権力を持つ人々と、そして武器を持つ人々に対し、今すぐ戦いを止めるよう要求します」。「私はこの目で傷を負った人々の姿を目にし、この耳で話を聞いてきました。彼らは想像を絶する悪夢に耐えた後も、怯え、お腹を空かせ、栄養不良に陥っています。我々が本当に飢餓をなくそうとするならば、このような残酷な状況を終わらせなければなりません」と述べました。

報告書によると、過去25年間で多くの国が飢餓の減少にかなりの成果を上げた一方で、紛争の被害を受けた国々の大多数では飢餓削減の動きが停滞または衰退しました。紛争は経済や農業を荒廃させ、人口の移動を余儀なくするからです。

今年の5月に発表された国連WFPの研究によって、飢餓と移住の関係性が明らかにされました。最も深刻なレベルの飢餓状況にあり、かつ紛争被害を受けている国々では、国外への移住の規模も最大であることが分かりました。紛争や虐殺が1年長引くごとに、1万人に40人の割合の人口が国外へ避難します。また人々は多くの場合、国境を越える前に、土地や仕事などの生活を手放し、国内で複数回にわたって移動していることも明らかになっています。

紛争で荒廃した国々では、農業や貿易が途絶え経済が崩壊し、基本的で栄養価のある一皿の食事の費用が1日の賃金を上回ってしまう場合があります。国連WFPは、開発途上国33カ国での基本的な食事の価格を、平均的な1日の収入に対する割合で算定する指針を開発しました。資料を参照すると、南スーダンでの一食は、ニューヨークで暮らす人々が自宅で作った豆のシチューなどの質素な昼食に321米ドルを支払わなければならないのと同じ状況であることが分かります。また、包囲されているシリアのデリゾールでは同じ食事が200米ドルであることも分かります。

国連WFPは飢餓のない世界を目指して活動する世界最大の食糧支援機関です。緊急支援はもちろん、地域と共に栄養改善やレジリエンス構築に向けて世界約80カ国で8,000万人に対して支援を行っています。

 

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