シリア紛争の6年間 前例のない危機に対応した支援活動

Published on 16 March 2017

WFP/Abeer Etefa

シリア紛争が7年目に突入する今でも、国連WFPは、紛争の被害を受けるシリア全土で400万人の人々に食糧を配布し、加えて、周辺国で避難生活を送る数百万人への支援も続けています。この6年間に、紛争がどのように深刻化し、国連WFPはどのような支援活動を行ったかを振り返ります。

 

2011年

2011年、紛争以前のシリアにおいて国連WFPは、東北地域に暮らすシリア人と、イラク人難民を対象とした干ばつ対策支援や教育支援を提供していました。しかし、この年、シリア紛争の初期段階である、局所的な政情不安や抗議運動がシリア国内で発生。社会の混乱を受けて、国連WFPは、それまでのイラク難民や干ばつ被害を受けたシリア人への支援活動だけでなく、5万人への緊急食糧支援の開始を開始しました。

 

2012年


(動画は英語のみ)

2012年に紛争は急速に拡大し、国内で人道支援を必要とする人が400万人に達し、40万人が近隣諸国へ逃れました。この状況に対して、国連WFPは2012年末までに支援対象者数を150万人に拡大。より広範な人道支援活動を支えるため、国連WFPは食糧支援と同時に輸送支援を開始しました。

 

2013年


(動画は英語のみ)

紛争発生から3年目、シリアの状況は大幅に悪化。シリアの人口のほぼ半分である930万人以上が突如として人道支援を必要とする状況に陥りました。厳しい生活環境のもと、人々は生きのびるため、資産や貯蓄を使い果たしてしまうなど、人々はますます脆弱になっていきました。国連WFPの支援では、シリアの人々が主食として食べるパンを作れるよう、毎月の支援食糧に小麦粉とイーストが加えられました。また、より飢餓の影響を受けやすい人々への支援が強化され、生後6カ月から5歳までの子どもの栄養不良を防ぐための栄養支援プログラムがスタートしました。

 

2014年


(動画は英語のみ)

絶え間なく続いたシリア紛争が4年目に入ると、シリア国内にいる住民に対し、国内のルートを通って支援物資を届けることが難しくなりました。この課題に対し、国連安全保障理事会は、国連が周辺国からシリアへ国境を越えての物資輸送を行うことを許可。許可。国連WFPは直ちにトルコやヨルダンからシリアの北部や南部に位置する反政府軍支配地域への支援物資輸送を開始しました。さらに、国連WFPは、シリアの次世代を担う子どもたちが暴力と避難生活の中で「失われた世代」にならないよう、学校給食支援を開始。紛争が激化する地域では、特に飢餓の影響を受けやすい妊産婦への栄養支援として、食料購入のための現金支援を開始。通常の支援に加え、妊娠中に栄養豊富な新鮮な食材を購入することができるようにしました。

 

2015年


(動画は英語のみ)

2015年、シリア国内で人道支援を必要とする人が1,200万人を超え、支援の提供が難しさを増しました。包囲された地域に閉じ込められた数百万人もの人々が、市場へのアクセスを失ったことで食料を入手できなくなったうえ、国連WFPや協力団体が支援物資を届けることも不可能な状況に陥りました。また、2015年12月末までに430万人のシリア人が国外に逃れるなど、困難な状況が続く中、国連WFPはシリア全土での支援活動を拡大、人道支援を強化する目的で、40団体以上との協働を進め、国連WFPは2015年に425万人に支援を行いました。

 

2016年


(動画は英語のみ)

6年目に入り、紛争はさらに激化、それに伴って人道支援の必要も高まり、人口の75%にあたる1,350万人が支援を必要とする状況となりました。数百万人が依然としてアクセスの困難な地域に閉じ込められている状況が続く一方で、国連WFPを含めた国連機関は、これまで以上に多くの人々へ支援を届けました。同年4月、IS(イスラミックステート)によって包囲された地域へ人々の命綱となる食糧支援を届けるため、国連WFPは食糧の空中投下を実施、シリア東部の町デリゾールに残された数千人に支援を届けました。さらに、シリア国内の各地域における自立や復興を促進するため、国連WFPはシリアの人々が収入を得られる機会を提供することで、生活の立て直しのための支援も実施しました。国連WFPが2016年に行った支援活動の詳細に関しては、こちら(英文)をご覧ください。

 

2017年

今年、シリア紛争が7年目に突入します。多くの困難に直面していますが、国連WFPは毎月400万人を対象とした支援活動を継続。さらに、国連WFPはシリアの将来を見据え、紛争の影響を受けたシリア国内に残る人々が生活を再建、安定させるための支援を実施予定です。国連WFPは今後2年間で、シリアが紛争を終結した後のために、通常の食糧支援の実施と並行して、最大574万人が生活を再建できるよう、自立支援を徐々に拡大していく計画です。

 

シリアの人々の命を支える食糧支援に、引き続きご支援をお願いいたします。

 

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