ソマリア:干ばつ拡大により620万人が深刻な食糧不足 子どもの栄養不良94万人に上る恐れ

Published on 21 February 2017

WFP/Kabir Dhanji

モガディシュ(ソマリア)発―ソマリアが破壊的な干ばつに見舞われる中、ユニセフ(国連児童基金)と国連WFPは、この国が新たな悲劇に陥らないようにするためには、人道的支援を大々的にかつ緊急的に規模を拡大して実施することが不可欠であると警鐘を鳴らしています。

昨年ソマリア北部地域を苦しめた干ばつが、今ではソマリア全土に広がり、すでに数十年に及び紛争で打ちのめされてきた脆弱な人々を脅かしています。国の人口の半数近い620万人が深刻な食糧不足に陥り、生活支援を必要としています。また、今年急性栄養不良になると推定される子どもの数は94万4,000人に上り、そのうち18万5,000人は重度で、命を守るための緊急の支援を必要とすると見られています。この重度の栄養不良の子どもの推定数は、今後数カ月の間に50%増加し27万人となることも予想されます。

今週、ユニセフと国連WFPの現地事務所代表は、すでに両機関が支援物資を届けているプントランド北部の最も干ばつ被害が深刻な地域を訪問しました。

「ソマリアの人々の多くがすでに所有していたすべての財産を使い果たし、毎日をなんとか生き延びている状態にあります」とユニセフ・ソマリア事務所代表のスティーブン・ローウェリエは述べました。「この迫り来る悲劇を回避し子どもたちの命を守るために残されたチャンスはわずかです。私たちはすべてのパートナーや関係者と協力して回避に向けた努力をする決意があります」

進行中の干ばつなどの影響で、地域のコミュニティには彼らを支える資源はほとんど残されていません。村全体が作物を失い家畜は死んでいきました。水や地産の食糧の価格は劇的に上昇し、何千人もの人々が食糧や水を求めて移動しています。干ばつは水に起因する感染症を増加させ、今年に入り4,000人以上が急性の水様性下痢やコレラに感染しています。

「昨年、北部の干ばつ被害を受けた地域に対する人道支援は多くの命を守ることができましたが、危機が拡大する中、一時も無駄にすることはできません」と国連WFPソマリア事務所代表のローレン・ブケラは述べました。「ユニセフや他のパートナー団体と協力しながら、私たちの持ちうるあらゆる手段を駆使し、可能な限り迅速にできる限り多くの人に命を守る支援を届けていきます。これらの支援には、現金等による食糧支援、栄養支援および物資の空輸も含まれます」

WFP/Laila Ali WFP/Laila Ali

ユニセフと国連WFPは、南部の干ばつの影響を受けている地域への人道支援アクセスの制限を懸念しています。しかしながら、両機関は、互いの協力をさらに強化し、何百万人の命が危険に晒されているアクセスが可能な地域への支援を拡大していきます。両機関はまた、共同して干ばつ被害に対処すべく、ソマリアで最も影響を受けている数十万人に対して、栄養支援に加え食糧と水の引換券を提供しています。追加資金を得られれば、こうした支援を最も被害を受けている地域にさらに拡大していきます。

命を守る栄養、食糧確保、保健、教育、水と衛生に関する支援は、欧州、アジア、北米のドナーおよび国連システムから提供された寛大な支援金により実施できています。支援の必要性が拡大する中、ユニセフと国連WFPは今後数カ月間に求められる緊急支援を実施するためには、さらに4億5,000万米ドルが必要であるとしています。

 

日本ユニセフ協会提供の日本語訳をもとにしています。