「飢餓ゼロ」達成に向けた5つの方法

Published on 30 January 2017

WFP/Olivia Acland

2015年9月、国連総会で、世界を変えるために2030年までに達成すべき17の目標「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、略称SDGs)」が採択されました。その2番目の目標が「飢餓をゼロ」にすること。この目標を達成するために有効な5つの方法をご紹介します。

  • 最も貧しい人を最優先に
    世界から取り残され、最も貧しい暮らしを送る20億人への支援を強化し、命を救うだけでなく、彼らの生活を変えることが必要です。自立を促進し、購買力を増進させる社会保障政策に力を入れることで、新しい需要、そして雇用を生みだし、地域経済の活性化にもつながっていきます。​
  • 農家と市場をつなぐ流通網を整備
    マラウイの農村に暮らす女性が豆のスープ一杯を得ようとすると、一日の収入の4割もの出費を強いられる場合があります。これを先進国に置き換えると、豆スープ一杯に数百ドルを払うという換算になります。生産から流通、販売を含むサプライチェーンへの投資や改革と合わせて、恒久的な市場の発展支援を行うことで、最も貧しい人々も含めたすべての人が、適正な価格で栄養価の高い食べ物を入手できる食料システムを実現できます。
  • 食料廃棄・ロスの削減
    世界にはすべての人が食べられるだけの十分な食料があります。しかし毎年生産される40億トンの食料のうち3分の1が失われており、それによる経済損失は年間7,500億米ドルにのぼります。先進国では消費段階で廃棄されている一方、途上国では貯蔵設備の未整備や、農家が作物を市場に届けられないことが原因で、収穫された作物が手つかずの状態で無駄になっています。​
  • 持続可能で多様な作物の推進
    いま、世界で消費されているカロリーの60%以上を、小麦、トウモロコシ、米、芋類という四大主食が占める一方で、世界に25万種類あるいはそれ以上存在するとされる植のほとんどは食べられていません。四大主食への依存は地球資源に大きな負担をかけるだけでなく、市場を独占し、私たちの食事の栄養価も制限してしまいます。この「忘れられた作物」の栽培を促すとともに、バラエティーに富んだ食品を摂取することの重要性を消費者に理解してもらうことで、新しい市場を形成する必要があります。
  • 栄養改善を優先課題に
    ~まずは妊娠から2歳の誕生日までの1,000日間を重点的に~

    発育阻害を防ぎ、子どもの健康的な成長を促進するために、子どもや、妊娠中及び授乳中の母親がバランスのとれた食事をとり、成長に必要な栄養素を確保できるよう支援します。