F.Y. 2013


 

2013年度事業報告(2013/1/1~2013/12/31)

2013年は、1)認知度の向上、2)ご寄付の拡充、3)パートナーシップの開拓と深化の3つを基本方針としました。

結果としては、寄付目標8億円に対しては未達成でしたが前年比138%増の過去最高7.8億円をいただく事が出来ました。内訳は個人4.2億円、企業・団体3.6億円で各々前年より約1億円増加しました。個人の寄付者を対象にして積極的なDM施策を実施し、新規寄付者の獲得及び既存寄付者に一層のご支援をよびかけました。企業・団体は過年での寄付実績額を目標にして、更に新規の寄付者のご協力を得ることを目指しました。6月にシリア緊急支援、9月に学校給食キャンペーン、11月にフィリピン台風緊急支援へのアピールを展開しました。また、レッドカップキャンペーンにもより多くの企業にご参加いただくことができました。広報活動では、昨年に続きACジャパンの支援キャンペーン、恒例の「WFPウォーク・ザ・ワールドforアフリカ」を第5回アフリカ開発会議のプレ・イベントとして5月に開催した事や、「WFPエッセイコンテスト」を実施した事で、メディア露出の増加、認知度の向上を図りました。

評議員数は、2014年度からの評議会費改定の影響や企業を取り巻く環境の厳しさにより、年初の目標650社に対して、630社(1月1日)から、年間に8社に新たにご入会いただいた一方、99社が退会された結果、純減91社の539社となりました(12月31日)。

 

 (1)認知度の向上

 「国連WFP」の認知度向上を図るための積極的な広報活動を実施しました。ACジャパン支援キャンペーンの協力を得て、2012年7月1日から2013年6月30日の間、WFPオフィシャルサポーター、知花くららさんが、学校給食プログラムへの支援を呼びかける、公共広告「みんなの未来」をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌を通じて全国展開していただきました。ACジャパンからの協力は、2013年度(2013年7月1日~2014年6月30日)も支援キャンペーンの機会を獲得することができました。2013年度のACジャパン支援キャンペーン開始の際に、新キャンペーンの広報効果を最大限に活かすために、ニムドマ・シェルパさんを日本にお招きして、7月2日に、国連大学で広告発表会を開催し、多くの主要メディアでの露出を獲得、さらにシェルパさんによるセミナーの実施、冒険家の三浦雄一郎さん、アルピニストの野口健さんとの対談によって、日本経済新聞他、およそ50の新聞・雑誌を通じて、学校給食支援の有効性を訴え、協力を呼びかけることで、幅広い広報露出の機会を創出しました。

また、2013年2月に親善大使の竹下景子さんが国連WFPの活動現場である西アフリカのセネガルを視察しました。複数のメディアを通じて、支援を呼びかけていただきました。

さらに、本年度より、メディアのみならず、更に第三者のネットワークを活用して、企業・団体の社内報などの広報物でも国連WFPの紹介をいただけるように働きかけ、協力企業・団体を通じた支援拡大と国連WFPへの認知度向上と理解促進に努めました。

その他、ホームページ、Facebook、Twitter等でも頻繁に国連WFPの情報を配信し、支援者増加、支援者との関係深化に努めました。とりわけ、シリアの緊急支援、フィリピン台風の緊急支援の際には、様々な支援団体が活動を行う中、国連WFPの活動が際立ってメディア等でも紹介されるように、WFP 国連世界食糧計画日本事務所と協力しながら、情報配信、メディア・アプローチを行い、広報露出を獲得しました。

 

 (2)寄付の拡充

 企業・団体に対してCRM(レッドカップキャンペーン)を提案して、新規参加企業や継続参加企業を含む12社に参加していただきました。また、新たな施策「WFPコーポレートプログラム」を導入して評議員企業を中心に提案しました結果、新たに4社にご賛同いただきました。その他に緊急支援等の支援、寄付をお願いしました。

個人向けダイレクトメール、帝国データバンクのデータによる企業向けダイレクトメールをそれぞれ10万件、20万件を期中に実施しました。継続的支援と寄付の基盤となるマンスリー募金者を増やす為に、既存のダイレクトメールに加えて、評議員企業での社内報や社内イントラ等で活動内容の紹介や支援の呼びかけを実施しました。また効果的にデータベースを活用するために、データ収集と評価を客観的に分析して、寄付者の拡大と関係の構築に結び付ける人員を外部委託しました。

 

 (3)パートナーシップの深化

 評議員各社に支えていただき、今日まで成長してきた当協会の体制をさらなる成長のためレビューし、企業・団体、個人の中から将来更にご寄付をしてくださることが見込まれる支援者の方々とより結びつきを深めるために、支援者から賛同・理解が得られるように支援者の方々に提案をしました。また、評議会企業内で国連WFPの活動を啓蒙する手段としての社内イベントにブース出展や周年記念イベントでの募金活動も実施しました。 「ウォーク・ザ・ワールド」の企業内版として数社が実施して頂きました。

 

部門別報告

事業部門

 企業・団体

 2011年11月にスタートしたレッドカップキャンペーン(寄付つき商品販売)による企業からの支援拡大に努め、日頃より厚くご支援いただいている企業への提案を強化しました。キャンペーンにご賛同いただいた企業および主な商品は次の通りです。

・プリマハム株式会社:とろーりデミたまハンバーグ
・日清食品株式会社:チキンラーメン、チキンラーメンどんぶり
・株式会社中村屋:技あり仕込みビーフカリー、中華まん
・株式会社湖池屋:ポリンキー 2品
・キューピー株式会社:ベビーフード 7品
・株式会社ファミリーマート:PBカップ麺 2品、PB菓子パン 2品
・セブン&アイ・ホールディングス PB菓子5品、PBカップ麺3品
・株式会社ブルボン:オリジナルビスケットシリーズ7品
・ハウス食品株式会社:とんがりコーンシリーズ
・ロッテ株式会社:ガーナリップル
・株式会社真誠:煎りごまシリーズ他
・マルイ食品株式会社:チキン南蛮シリーズ他

このほか、売上げ連動寄付つき商品販売としては、ユニリーバ(リプトンティー)、(株)明光ネットワークジャパン(教材売上)、(株)グラム(ランドセル)、(株)ビバック(建設機材)、(株)東邦銀行(投資信託商品)、(株)ディノス・セシール(カタログ販売)があります。

また「国連WFPコーポレートプログラム」を主要な評議員企業・団体に提案した結果、新たに「パートナー」として(株)ファミリーマート、日清食品ホールディングス(株)、三菱商事(株)の3社と覚書を締結させていただきました。伊藤忠商事(株)とも「サポーター」となっていただく方向でご検討いただいております。

シリア緊急支援には、22の企業・団体から926万円、学校給食キャンペーンには27の企業・団体から2,004万円、フィリピン台風緊急支援には75の企業・団体から4,121万円の寄付をいただきました。

その他、株主優待による寄付、給与天引きによる従業員寄付・各種ポイントプログラム・店頭募金箱・社内募金・クリック募金など、継続的に支援していただける仕組みを継続しました。

 

 個人

 対象を絞ったダイレクト・マーケティングとオンライン施策等によって、個人からのご寄付の拡大のため、特に新規のマンスリー募金者を募る施策を行いました。ダイレクト・マーケティングの具体的な内容としては、年7回の高島屋カタログへのチラシ同梱や商品同梱、ダイナース、JCB、CITIゴールドのレンタルリストへのDM送付、アマゾンの商品同梱、新規個人向けDMといった取り組みをしました。これらの施策ではレビューと効果測定を実施したうえで、次の施策実行を決め、効率的な運用を心掛けました。

マンスリー募金をいただいている方は一年間で4,700件から6,550件へ大幅増加となりました。オンライン施策は、バナー広告、ランディングページをAC広告のイメージと関連付け、統一感を出すようにしました。また相続関連寄付の拡大のため信託銀行および弁護士会等へ案内をし、個人の支援の機会拡大に努めました。

 

広報・イベント・アドボカシー

ACジャパンの支援キャンペーン2012年度「みんなの未来」(出演:WFPオフィシャルサポーター、知花くららさん、期間2012年7月1日から2013年6月30日)、2013年度「給食でエベレスト」(出演:ネパール人登山家、ニムドマ・シェルパさん、期間2013年7月1日から2014年6月30日)を通じて、国連WFPの認知度向上に努めました。2013年度の支援キャンペーン開始の際には、シェルパさんを日本にお招きし、メディアと企業支援者を対象に公共広告発表会を実施するとともに、数多くのメディアでの広報露出を展開しました。また、企業、ボランティアの集いでシェルパさんに学校給食の効果を自らの経験を通して伝えていただき、活動の理解促進を図りました。宮城県仙台市では、12月6日から20日まで写真展「国連WFPの給食が叶えた夢~ネパールの登山家ニムドマ・シェルパさん~」も開催しました。

安藤会長が、台風被害(2012年12月発生)を受けたフィリピンのミンダナオ島を4月に訪問し、日本の支援がしっかりと現地に届けられていることを確認しました。その報告として食糧支援ニュースレターに特集記事を掲載したほか、7 月2 日に国連大学で視察報告会を行いました(ACジャパンの広告発表会と同時開催)。また現地視察を短編ビデオにまとめ、ウェブサイトでの掲載を行いました。同ビデオのナレーションは当協会親善大使の竹下景子さんにご協力いただきました。

「WFPウォーク・ザ・ワールドfor アフリカ」を5月19日(日)横浜みなとみらいにて開催しました。第5回アフリカ開発会議に先駆けて実施したイベントで、イベントタイトルにもアフリカを加え、また、参加費の一部をアフリカでの学校給食プログラムに活かすことを目的に行いました。ゲストには、ケニア出身の男子マラソン・オリンピックメダリストのエリック・ワイナイナさんにお越しいただきました。当日は天候にも恵まれ、3,593人が参加しました。参加費からの募金は3,350,600円になりました。

「WFPエッセイコンテスト2013」を「給食(お弁当)の思い出」というテーマで開催しました。全国から12,410通の作品が寄せられ、応募1作品につき、給食約1日分の30円が3社の協賛企業より、それぞれ寄付され、1,116,900円の寄付金を頂きました。審査員には竹下景子さん(国連WFP協会親善大使)、辰巳琢郎さん(国連WFP協会顧問)、湯川れいこさん(国連WFP協会顧問)、三國清三さん(国連WFP協会顧問)他のご協力をいただきました。国連大学にて10月16日の世界食糧デーに表彰式を行った際、湯川さん、辰巳さんにご来場いただき、メディア露出にも繋げました。最優秀賞であるWFP賞の受賞作品を竹下景子さんに朗読していただきました。朗読の様子を専用ウェブページに掲載しています。

第5回アフリカ開発会議横浜開催に伴って、横浜市がアフリカを応援するために実施する「ヨコハマfor アフリカ」キャンペーンに協力し、共同で記者発表などを行いました。キャンペーンの一環として、学校給食のシンボルである赤いカップをモチーフにした「レッドカップfor アフリカ」キャンペーンを展開いただきました。本キャンペーンは、国連WFPの学校給食プログラムを応援するために実施され、協力する店舗で買い物や食事をしたり、募金したりすることで、多くの方々がアフリカでの学校給食プログラムを支援してくださいました。国連WFPは、同活動を通じて、賛同する42の事業者の皆様から、商品やサービスの売り上げの一部からの寄付金と募金箱に寄せられた募金の合計4,137,598円をご寄付いただきました。

2013年2月には、親善大使の竹下景子さんが西アフリカのセネガルを訪問し、国連WFPの活動現場を視察しました。その時の様子をテレビ朝日「徹子の部屋」、NHK「視点・論点」、毎日新聞、雑誌「毎日が発見」等のメディアを通じて、国連WFPへの支援を呼びかけていただきました。また、第5回アフリカ開発会議(TICAD V)の横浜開催(6月1日から3日)に先駆けて5月13日より6月4日まで、横浜タカシマヤで、パネル展『国連WFPとアフリカ「食糧で守る未来」~竹下景子親善大使が見たセネガルの生きる源』(写真協力、関口照生さん)を開催し、期間中は、竹下大使他、WFPオフィシャルサポーターの知花くららさん、冨永愛さん、国連WFP協会顧問である、辰巳琢郎さん、湯川れい子さんなどのご協力をいただき、アフリカの学校給食のためのチャリティーオークションも開催しました。

その他、グローバルフェスタ、横浜国際フェスタ、ワールドコラボフェスタ等の複数におよぶイベントや展示会に出展し、国連WFPの活動を来場者にアピールするとともに国連WFPの認知向上に努めました。

 

管理

寄付の拡充およびファンドレイジングのためのバック・オフィス業務の強化を行いました。少人数組織を効率良く運用するために、経理業務を外部委託しました。個人情報取り扱い等のコンプライアンス関係の強化を実施しました。

また、国連WFP協会とWFPローマ本部との覚書を更新するためにの準備を始めました。現在は、覚書の内容について双方で確認中です。国連WFP協会が更に成長し、飢餓撲滅のためにファンドレイジング活動などに注力できるよう、本部との一層の関係強化を図ります。

 

財務諸表

ご寄付の使途

皆さまからお預かりしたご寄付の使途についてご報告します。